トラベラー
今日はジャック氏がレフリーで「トラベラー」をやる。スペースオペラTRPGと言えば聞こえは悪くないが、要はいい年したオッサン達が宇宙で根無し草生活を送るTRPGだ。
今回は根無し草の中ではマシな方の貿易会社を行った。まぁ、宇宙船の莫大な借金でローン生活なんだけどね。
さて、このゲームは
キャラメ中に死ぬ
という事で有名なゲーム。18歳からキャラクターを作り、軍隊や商人になって何期*1その職業をやったかでキャラクターを作る。34歳から老化判定が入ってくるものの、基本的には1期よりも10期勤めた方が強いキャラクターができる。しかし問題なのは、
1期終わる毎に生死判定が必要という事だ。
偵察局に入ると1期勤める毎に41.67%の確率で死亡する*2。転職はできないので、期を重ねるなら偵察局は再び偵察局に入るしかなく、2期勤めたキャラが死んでいる確率は65.98%、3期なら80.15%、4期なら88.42%、使える様になってくる頃の5期になると93.24%で確率で死亡する。う〜ん、やっぱり偵察局は死ぬよなぁ。
という事で、作ってはキャラメ中に死亡する事数回、今日の貿易会社の社名は「シュバルツ・カステル」。船名は「シュバルツ・ドラヘン」。社員は以下の様になった。
- アルゴス・デューン
- プレイヤーは曹操東雲氏。30歳男性。元海兵隊で現在社長。当然ながら船のオーナーでもある。
- ヒラノ・コータロー
- プレイヤーは虎魂氏。34歳男性。元偵察局で現在パイロット。
- シンジロー・ザイゼン
- プレイヤーはT氏。30歳男性。元商人で現在船医。
- ハンク・アーロン
- プレイヤーはH氏。26歳男性。元その他*3で現在スチュワード。
- アントニオ・マクレーン
- プレイヤーは俺。38歳男性。元海軍大尉で現在エンジニア兼営業。最終的な教育度がD*4でパイロット技能と管理技能が3レベル。航法技能とエンジニアリング技能が2レベルある。スゲー。どの会社でも活躍できるぜ!
トラベラーで貿易会社をやる場合、交易品を運ぶ事が基本だ。ただ、交易品の運賃収入だけでは赤字になるので、収入の大半は自分達で仕入れた品を高く売るという投資でまかなわれる。他にも客を乗せて運賃を取る事もできる*5。俺はトラベラーで貿易をするのは初めて*6なので楽しみだ。
さて、最初の投資なのだが……見つかった品はあるのだがカネが足りねぇよ。どうするか?という事で仕事を探す。そして「惑星ルイの超能力者狩り」という仕事を受ける。
そこで登場したのは
「ロータスシティ」
「ロータスシティ」とは、'RPGamer'の付録になっていたTRPGで、100種のコマンドを選択してミッションクリアを目指す超能力者TRPGだ。このゲームはクリアできない事で有名なので、狩られる側をこれでやるというのだ。
で、超能力者となったプレイヤー。「気絶をする → 気が付いたら大変な事に」のコンボを使用したらサクサク進む。失敗しないので超能力者が捕まらない。捕まらないので「トラベラー」に戻れない。という事で、俺が「サイコキネシスの暴走」というコマンドをわざと失敗する。このコマンドは失敗すると全員即死なので、これで狩り終了。本題の「トラベラー」に戻った。
さて、超能力者狩りで手に入れたカネで惑星リジャイナにて宇宙服を仕入れ、それを惑星ジェンゲに売りに行く。航海は滞りなく進み、ジェンゲに到着。アントニオの管理技能3レベルと最高のブローカーを雇った事が功を奏し、取引価格の70%で仕入れた品を、取引価格の4倍で売却。一気にボロ儲け。まぁ、二等船室の乗客が1人死んだけど、保証なんてしなくていいので良し。
今度はジェンゲで工作機械を取引価格の70%で仕入れ、リジャイナにて再び取引価格の4倍で売る*7。これで1ヶ月終了。船のローンを払う。
2ヶ月目、リジャイナにて宝石を取引価格の70%で仕入れた。これを危険地帯の惑星ルイに売りに行く。危険地帯だが無事到着。そして2d6で4以上出せば再び4倍で売れるというボロ儲けが起きる!しかしここでハプニング発生。1ゾロを振った。それでも取引価格の2倍で売れるのだが、見込み収入の半分しか入らなくて皆ショボ〜ン。まぁ、今回は二等船室乗客が1人も死ななかったしぃ。そう自分達を元気づける*8。
気を取り直して今度はATV*9を基本取引価格の80%で仕入れる。これをジェンゲで取引価格の4倍で売却。この時点で2ヶ月目終了。二等船室の死者も10人中1人だけだったので良し。
2ヶ月たった時点で元手の100倍以上の資金になっている。もう、プレイヤーは大喜び。
「儲かりますなぁ」
「止められませんなぁ」
そして3ヶ月目に入るのであった。
喜劇
そして、おごり高ぶる金満カンパニーが3ヶ月目の取引に入った。今回はジェンゲで刀剣類を仕入可能となる。
「刀剣類?安いじゃん」
1回目の交易なら泣いて喜ぶ価格帯も、今では屑呼ばわり。これだからブルジュアは。しかし、ここから大喜劇*1が始まった。
今回は燃料の質が悪い物しか手に入らなかったのでミスジャンプ*2の可能性がある。で、ちょっとドキドキしながらジャンプ。成功!その時レフリーが言った。
レフリー「そういえば、遭遇判定してなかった」
遭遇判定。それは、現在いるエリアで何かに出会ったかの判定である。ちなみに、今まで書いていなかったが、ちゃんと遭遇判定はしていたぞ。
プレイヤー達「あぁ、そうだったね。やりなよ」
(ダイルロール)コロコロコロ。
レフリー「遭遇表によると海賊とかって書かれてる」
虎魂氏「……終わった」
海賊。それはキャプテンハーロックとは似ても似つかぬ宇宙のゴロツキである宇宙海賊だ。シュバルツ・ドラヘンは武装を全く持たない宇宙船。勝ち目なし。
レフリー「待て待て、まだ反応表があるぞ」
反応表。出目によっては友好的に接してくる事もある。
レフリー「ピンゾロ振っちゃったんだけど。即攻撃だね」
プレイヤー達「待て、こっちのボーナスで3扱いになるはずだ」
レフリー「じゃぁ、2d6振って5以上で襲ってくるってわけだね」
(ダイルロール)コロコロコロ。片方のダイスが5を指している。そして2d6。
プレイヤー達「……終わった」
レーザー砲とミサイルのフルファイヤじゃぁ即死だよなぁ。
レフリー「とりあえずレーザーだけだったって事にすれば逃走できるんじゃない?」
虎魂氏「判定の結果、ミスジャンプしました」
ミスジャンプ先は……マップ外なんですけど。
虎魂氏「これってどういう事?」
レフリー「星はあるはずだけど今のところは発表されてないと思う」
俺「それって、俺達は星間図を持っていないって事じゃね?」
惑星は広大な空間にポツンとある球体。おそらく、飛び先と同じエリアに惑星があっても、星間図がなければたどり着けないだろう。
皆「……終わった」
で、反省会が始まる。カネがあったのでレーザー砲を買っておけば良かったという意見もあったが、敵が探知圏外から攻撃してくる*3ので無意味と判明。って事はどうしようもなかったってわけですな。護衛艦雇おうとしたら「ルール把握してないから出払ってるって事で」とかレフリーが言ってたしなぁ。
最後に仕入れた刀剣類。残りの食料とか残りのエアーとかを巡って戦う時にスゲー役に立っただろうなぁ。しみじみ思ったりする。
まぁ、笑いは取れたので良し。
その後
終了時間は6:30pm.頃。そろそろ帰るという者もいたので解散。俺は新宿で店を回るために帰路に就いた。今日もいっぱい遊びましたとも〜。