読みましたよ

 TRPGといえば「ロール&ロール」14号に載っている秋口ぎぐる氏の小説「ひと夏の経験値」、読みましたよ。
 「男子高校生4人組の友永達也、タナケン、正則、阪本。彼等は4人でTRPGをするのは人数的に不満なので、トリスメギストスというTRPGサークルに所属している。学生の多いサークルなので、7月の終わりから8月にかけて計4回例会を開く事になった。そして夏の例会第1回目に、サークル紅一点の雪乃が従姉妹の菜々子を呼んだのだが、その菜々子が可愛くて」ってのが第1話。
 あぁ、なんかこう、ライトノベルだなぁ。まぁ、秋口ぎぐる氏は元々ライトノベル書きだったので、ライトノベルになるのはしょうがない。それがこの人の持ち味なんだろうしね。個人的にはライトではなくヘビーだったりディープだったりって小説が好きなんだけどね。
 そうそう、この小説の中でTRPG論をぶつけ合う*1シーンがあるのだが、タナケンが正しい。阪本は単なるワガママだ。え〜、どういう事かと言うと、タナケンがGMをしていた。で、戦闘でダイス目が悪くて苦戦した阪本はタナケンに「悪い出目も考慮して戦闘バランス取れ、もしくは戦闘中にデータいじれ」とか言ってる。勿論タナケンは「サイコロ振る意味なくなる!」と反論する。また、阪本は戦士をやっていたらしいが、砂漠の冒険でプレートメイル脱がない。曰く「戦士が防御力をおろそかにしてどうする」「砂漠での移動力修正が多すぎるのもマスターの責任」とかほざきやがる。アホか?俺だったら「砂漠でプレートメイル着るんだ、ふ〜ん。じゃぁ、暑さで10分毎に問答無用で1ダメージね」と言うだろう。もしくは「腹ぺこドラゴンの刑*2」だね。
 ともあれ、第1話を読んだので、第2話以降も読んでみますかね。生暖かい目をしながら。

*1:戦闘バランスに対する不満とも言う

*2:GMをやっている時に行う懲罰。腹を減らしたドラゴンが脈絡もなく飛来し、ウザイ奴を食って去っていく。勿論「君のキャラ死んだから帰って良いよ。帰らないなら静かにしててね」と完全に卓から除外する。当然、部屋の隅に追いやる。何かしゃべったら「静かにしてろって言ったろ?殴られたい?」と発言すら許さない生殺し