リプレイ

 「ゲームジャパン」4月号に掲載されている「ウォーハンマー」のリプレイを読む。これは「パーティ全員魔法使い系」という異色なリプレイ。
 第1話ではどう転ぶかなぁと思ったのだが、2話目にしてGMの容赦なさっぷりが炸裂。とりあえず、第2話のオープニングで魔女PCの親友が狂乱しながらナーグル腐敗病で死ぬ。さらに、ルーン鍛冶は知り合いのNPCをナーグル腐敗病から救うために運命点を払ったのだが、生き残ったNPCは混沌変異で「野獣めいた外見」になり「記憶のナイフ」の精神障害を負う。ルーン鍛冶の「ひどい……(絶句する)」というセリフは、生き残ったNPCの姿を見て言ったのか、運命点払ったのに救われてない事に対して言ったのか(笑)。まぁ、ナーグル腐敗病じゃぁしかたねぇやな。第1版のナーグル腐敗病*1は「死んだらプレーグベアラー*2になる」て物だったから、それよりゃマシじゃね?
 ライト・ファンタジーでやったらひんしゅく物だけど、「ウォーハンマー」はダーク・ファンタジーなのでこんな感じのマスタリングでいいのですよ。俺がGMだったら、「うみねこのなく頃に」のベアトリーチェばりの下卑たニヤ笑いを浮かべながら「なんだったら運命点の差し戻しを認めてやってもいいよ。ゲラゲラ」とルーン鍛冶に言い放つだろうしねぇ。
 他にも「愛する者のゾンビがいる所に、知らずに飛び込む事になるNPC」とかって酷いシチュエーションがあってなかなか楽しめる。今後もこの勢いでダーク・ファンタジー街道を進んで欲しいリプレイだね。
 とりあえず、このリプレイを書いているThorn氏のBlog*3を読めば、どうしてこんなリプレイなのかってのが理解できるでしょう。

*1:「ナーグルの腐れ病」とかって呼び方だったはず

*2:腐敗と病魔の神ナーグルのレッサー・デーモン

*3:http://d.hatena.ne.jp/Thorn/