ソード・ワールド2.0

 さて、「ソード・ワールド2.0」を購入してパラパラと読む。感想。


「SNE版アリアンロッド?」


 なんかこう、旧版の「ソード・ワールド」っていうより「アリアンロッド」っぽい。「人族*1」とそれに敵対する「蛮族*2」なんて言い方をあえてしているとか、冒険者のあり方とかね。なんというか、俺の持っていた「ソード・ワールド」のイメージからかけ離れてしまったなぁと。「ファースト・ガンダムの流れをくんでいるかと思ったら種ガンだった」みたいな感じで。
 個人的には凄く微妙。特に「冒険者は皆のために戦ってます」的な優等生的立場がなんともねぇ*3。もうちょっとこう、自分の利益を追求してもいいんじゃねぇかなぁと。
 さて、ちょいと穿った見方をしてみよう。
 世界観的に人族と蛮族は神世の時代から敵対関係にあるらしい。で、蛮族のリーダー格を倒すと「剣のかけら」なる物が手に入る事があるそうな。これは「守りの剣」という都市の防衛兵器の燃料になる。つまり、「ソード・ワールド2.0」を一言で説明するなら


「生き物を殺して持ち物を奪うゲームです」(R&R連載「妄想性RPG」第5回より転用)


 色々オブラードに包まれているが、要はそういう事だよな。ヒロイック・ファンタジーの原点だね。
 あと、蛮族は基本的には人族の敵。なので「殺しが好きだから冒険者になった」ってキャラもありだよな。「人族を殺したら犯罪だが、蛮族を殺したら英雄だ。泣き叫ぶ奴をぶち殺して称えられるんだ、これほどいい商売はねぇ」とか言うヤツをプレイするのも問題なし。あとは「グヘヘ」だの「ギヒヒ」だのと下卑た笑いをすればOK。これだっ!これか?まぁ、コンベでやったら間違いなくDQNだな。
 そうそう、魔法系技能がレベル2にならないと回復魔法は撃てないようだ。「回復魔法はレベル2から」ねぇ、赤箱のクレリックを思い出すなぁ。
 とまぁ、ルールブックを読んでそんな事を思ったり。とりあえず、新版になったからには1回位遊んでみますかね。

*1:人間以外にもドワーフとかエルフとか

*2:ゴブリンとかコボルドとか

*3:手に入れた「剣のかけら」を無償で国家に差し出したりするし