開き直りに勝る物なし

 さて、一昨日から書いている「GMのコツ」。今日はプレッシャーをはねのける方法を書くとしよう。
 GMに慣れていないと「失敗したらどうしよう」と考えてプレッシャーを感じてしまいがちだ。慣れてくればそんなプレッシャーは感じなくなるのだが、慣れるまではプレッシャーを感じ、おどおどしてしまう事が多い。しかし、おどおどしているとやはりプレイヤーに伝わり、プレイヤーも不安になってくる。なので、GMは堂々とマスタリングをやるべきだ。
 とは言っても、プレッシャーを感じてしまっては堂々とやるにやれないだろう。そこで、プレッシャーを感じない方法を教えよう。それは


GM初心者だと公言してして開き直る


だ。仲間内でやるなら「GM初めてだって事分かってるよな?」と念を押す。コンベンションでやるなら「初めてGMやるので至らない点はあるとは思いますが、よろしくお願いします」と卓紹介で公言すればいい。「初めてGMやるので」を「GM2回目なので」とかに変えれば次もこの文句は使えるしね。もっとも5回目くらいになると「GMに慣れては来ましたが、まだ5回目なので至らない点はあるとは思います。その時はご容赦下さい」的な言い方に替えた方がいいだろうけどね*1
 で、この「公言する」というのは非常に便利だったりする。GM初心者と分かっていてその卓に入る人間は「GMが上手くなくても仕方がない」って心持ちで卓を囲む。なので、プレッシャーの元になる「失敗したらどうしよう」が緩和できるのだ。また、TRPGのマスタリングは失敗したとしても損失はない。仕事とかだと失敗したら億単位の損失を出すとかって事もあるが、TRPGは失敗しても「ごめん」の一言で済む。しかもプレイヤー達は皆、自発的に色々とフォローをしてくれるはずだ。ここまで条件が整えば気後れする必要がどこにある?
 「失敗して当然。プレイヤーもその事は理解済み」と開き直ったら、あとは堂々とマスタリングを行えばいい。間違いを指摘されたら「あぁ、ごめんごめん。次から気を付けるよ」と言ってしまえばいいのだ。なので気後れせず、ふれぶてしいくらいに堂々とマスタリングをしよう。堂々としたマスタリングはプレイヤーに安心感を与える。安心できるGMってのも、いいGMになるには必須の要素だからね。

*1:初心者と名乗っていられるのは最初の頃だけだ。7回目とか8回目ではもうGM初心者とは見られないと思った方がいい。まぁ、5回もやれば慣れるさ