聞こえなければ意味がない

 さて、続き物として書いている「GMのコツ」。今回もマスタリングで重要な点を書いておこう。それは


聞きやすい声でしゃべる


って事だ。
 TRPGは会話で進めるゲームだ。ならば、聞きやすい声でしゃべるというのは当然の事だ。しかし、元々声の小さい人なんかは意識していないとセッション中に声が聞こえない。緊張したりしているとなおさらだ。なので、意識してプレイヤー全員に聞こえる声でしゃべる必要がある。なに、大して難しい事じゃない。咽から声を出すのではなく、腹から声を出す。それだけで大抵はよく聞こえる声量になる物だ*1
 声が聞こえない事はセッション運営以外にも弊害が出る。それは「安心感がない」って事だ。声が小さいGMは頼りない印象を受ける。コンベンションで卓紹介する時もボソボソと小さい声でしゃべる人の卓は、声が小さいと言うだけで事故臭がする。なのでなかなか卓が立たない。だから、そういう点でもしっかりと聞こえる声でしゃべる事は必要だ。
 そうそう。まずは声の大きさに注意するべきなのだが、それができる様になったら「抑揚をつけてしゃべる」って事にも注意するとマスタリングは上達する。というのも、GMは率先して場を盛り上げる必要があるからだ。実際に、マスタリングが上手い人は皆盛り上げ上手だ。
 抑揚をつけてしゃべるというのは色々と試行錯誤を繰り返して感覚を掴んで貰うしかない。というのも、一々例を挙げていったらキリがないからだ。とりあえず、その場面に合った口調はどんな物かという事を念頭に置いておくといいだろう。例えば、「話が急展開してアクション・シーンに突入する」なんて時は、それまでゆっくりしゃべっていた所を「しかしその時!」とやや大きめの声で言った後に若干しゃべるのを早くするとかね。
 さて、今までは「GMをやる時の心構え」みたいな事を書いてきたが、次は「GMをやる時の注意点」なんかを書いてみようかなぁと思う。ただまぁ、土日祝日は遊んだゲームについて書くと思うので、続きは書く事の少ない平日分からかな。

*1:逆に、腹から声を出しながらボソボソしゃべるのは難しいぞ