仲間と別れて

 全員揃ったので「ウォーハンマー・キャンペーン」の続きをやる。今回もGMはなげやり人偏氏で、PCは以下の通り。

“根菜殺し”ヤコブ
プレイヤーはささくれペンギン氏。ハーフリング21歳男性。キャリアは狩人→射手→暗殺者→猛者。容貌の特徴は「入れ墨」「特徴的な歩き方」。
カヴィンデル
プレイヤーは秋水爽雅氏。エルフ41歳男性。キャリアは見習い魔術師→中堅魔術師(光)上級魔術師(光)→主席魔術師(光)。容貌の特徴は「乱杭歯」。
“盾砕騎士”ラグナス
プレイヤーはシノザキワタル氏。ドワーフ85歳男性。キャリアは民兵→軍曹→隊長→騎士*1→内陣騎士。 容貌の特徴は「赤ら顔」「眉毛がない」「眠たげな目」。部下という名の愚連隊5人を率いている。
ディザムド
プレイヤーは俺。ドワーフ61歳男性。キャリアは料金番→トロール殺し→巨人殺し→悪魔殺→ルーン伝令*2→野営追行者。容貌の特徴は「入れ墨」「大きなほくろ」「特徴的な歩き方」。


 一行は前回の冒険で「破滅の金床」というドワーフの宝を手に入れていた。そして、ルーン鍛冶としてカラク=ノルンに返還しに行くブロック。それに同行する猛者ハルギンとシグマー司祭長ゴッドフリート。彼等とは首都アルトドルフで落ち合う手はずとする。という事で、今回来なかったプレイヤーとGMの持ちキャラと別れたわけだ。そして、アルトドルフに向かう途中、エンパイアの南にあるライクヴァルドの森にさしかかった所からシナリオは始まる。
 日が暮れる頃、ライクヴァルドの森近くに来た一行。霧もかかってきたし日も暮れるので野営をしようと言う事になる。そして野営中、一人の騎士ヨセフ・ラッツェンハイマーがやって来た。どうやら彼は赤ん坊を連れている様だ。
 赤ん坊が泣くので騎士ヨセフは焚き火から離れる。不審に思って見に行くヤコブ。そしてヤコブの見た物はビーストマンの赤ん坊だった。おそらく混沌変異の「ターンスキン」によってビーストマン化して生まれてきたのだろう。赤ん坊の事を問いただすと、この赤ん坊はやんごとなきお方の子供で森に捨てろと言われて来たが、そのまま放置するのは忍びないのでひっそりと育てようと思うとの事。そして、彼の話から一行がいる所は50年前のドラクヴァルトの森だという事が分かる。すかさず、意識体となったドラッケンフェルズとコンタクトを取るカヴィンデル。


カヴィンデル「どういう事?」
脳内ドラッケンフェルズ「私の力が関わってしまったのかも知れないな」


 ドラッケンフェルズ〜。肉体なくなってからも迷惑な奴だ。
 で、翌日。ビーストマンの一団に襲われる貴婦人を救出。彼女の名はアレクサ・トッドブリンガー。……え〜と、この50年前って事は都市ミドンヘイムの選帝侯ボリス・トッドブリンガーI世の娘さんですか。はぁ、騎士ヨセフの連れているターンスキン赤ん坊はこの人の子ですか。スゲー聞いちゃいけない事*3を聞いた気分。
 そしてまぁ、道を進むと入植地の村がある。入っていくと……ミュータントばかりいる村でした〜。なんでもビーストマンの戦群れの「いななき呪い師」がかけた魔法でミュータント化していっているらしい。で、その戦群れに食料を提供する事でなんとか襲われずに済んでいるのだとか。そして「出て行かれては外にこの村の事が知れてしまう」という事で引き留められる一行。で、とりあえず駐留する事になる。
 駐留中、脳内のグレーター・ディーモンのピーちゃんと脳内ドラッケンフェルズのドラちゃんにアクセスしたカヴィンデルは、ある無念が一行をこの時空に引き寄せており、元の時代に戻るにはこの地にその無念を晴らす必要があると聞く。
 で、そうこうしていると貴婦人アレクサ、騎士ヨセフ、ターンスキン赤ん坊を狙う暗殺者登場。ちなみにこの暗殺者、混沌変異で2人に分裂していたりする。とりあえず、1回目の襲撃は辛くも目標の3人は死なずに済んだ。
 そしてラグナスが別の場所にいる時に2回目の暗殺者の襲撃があった。今度は射撃しながら逃げて森のビーストマンを怒らせて引きつけ、その勢いで目標の3人をビーストマン達に殺させようとしている様だ。なので、最善の策はビーストマン達に我々が暗殺者と関わりのない事を示し、ビーストマン達の暴走を止める事。そのためには暗殺者を攻撃するのは必須。
 てなわけで、ヤコブとディザムドが喇叭銃を3丁ずつ計6丁の喇叭銃が火を噴く。う〜ん、どう考えても「ウォーハンマー」の戦闘じゃないよなぁ。そして、その喇叭銃の攻撃で2体に分裂していた暗殺者の内の1体を倒す事に成功する。で、ヤコブとディザムドが暗殺者を追ったりしている間にカヴィンデルがビーストマン達を説得。これでなんとかビーストマン達の暴走を抑える事ができた。
 さて、ターンスキンの赤ん坊を見たビーストマンのいななき呪い師は「お告げにあった我々の未来の王だ」と言ってその赤ん坊を寄こせと要求。渡さなければ殺して奪うという。で、話し合った結果、赤ん坊を渡す事に。抵抗すればPC達は死なないで済むかも知れないが、NPC達を守っている余裕はないからね。そして、赤ん坊を渡したところで霧が深くなってくる。そして気付くと場所は同じでも元の時代に戻れた。
 廃村となったミュータント村。そして、PCを遠巻きに囲むビーストマンの群れ。そして、群れを率いている立派な角を持った片目のビーストマン。え〜、こいつはどう考えても獣王カズラックだよな。そのカズラックが合図をすると、襲ってくる事なくビーストマン達は森に帰っていった。カズラックは、首にかけたターンスキンの赤子が持っていた人形を揺らしながら。
 という事で、「戦群れに加わる時に親を殺された」というカズラックの無念を晴らして元の時代に戻った一行は、カズラックの生誕秘話を知るのであった。
 まぁ、それはそれとしてだ。元の時代に戻っても現在地はドラクヴァルドの森。……首都アルトドルフは遠いなぁ。

*1:選択ルールを使い、軍曹からなれる騎士に転職

*2:死ねない事に絶望してモラトリアム状態になる

*3:この一行なら返り討ちにできるだろうが、普通なら口封じのために殺されちゃう様な内容だからねぇ