クトゥルフ

 今日はアレゲーの会の集まりの日。俺がキーパーで「クトゥルフ神話TRPG」の自作シナリオのテスト・プレイに付き合って貰う事にした。今日の探索者は以下の通り。

甘鱈宏(あまたら・ひろし)
プレイヤーは葵氏。57歳男性。作家。「クトゥルフ神話技能」をとってもいいと言ったら24%取得した。つまり常人の思考と違う考え方をする人。
篠目由加里(しのめ・ゆかり)
プレイヤーはシノザキワタル氏。29歳女性。精神科医。父親が甘鱈宏と友人。
内藤三重(ないとう・みえ)
プレイヤーは秋水爽雅氏。32歳女性。大学の准教授。NPCのケンジ君25歳ヒモが失踪中。
大門武史(だいもん・たけし)
プレイヤーはおにかめ氏。21歳男性。大学生。内藤三重のヒモのケンジの後輩。


 さて、今回のシナリオは困っていた。というのも、真相は決まっている。オープニングで与えられる情報も決まっている。だが、セッション中にどうやって情報を与えるかが全くイメージできなかったからだ。というのも、今回のシナリオは真相や導入的に「巻き込まれ型」ではなく「自発的調査型」。「巻き込まれ型」はヤバイ状況に放り込んで「頑張れよ」と言えば良いだけなので簡単なんだが、「自発的調査型」はそうはいかないんだよね。
 という事で結果は芳しくなかった*1。だが、収穫は色々あった。とりあえず「自発的調査型」の基本は

  • 事件を調べるモチベーションが超重要。
  • プレイヤーは犯罪行為は極力避ける選択をする。


という事を再確認。
 う〜ん、でも難しいよな。モチベーションはF.E.A.R.ゲーみたいにPC個別にハンドアウト渡して「君はこうしようと思った」というクエス*2渡せばいいんだけど、個別ハンドアウト作るのは面倒臭い。それに、犯罪行為を犯すのも辞さない覚悟を与えないと「自発的調査型」は上手く回らなかったりする事もあるんだが、そこまでの覚悟を与えるのは難しいよなぁ。
 セッション後にそう悩んでいたら一つのブレイクスルーが。


そうか、PCが皆「クトゥルフ事件経験者」だったらいいんだ!


 つまり、過去に神話系事件を経験していて「世の中にはヤバイ存在がいる事を知っている」というわけだ。そうか、そうすれば「放っておくと世界がヤバイ」という事を認識しているのでモチベーションは充分。それに「世界が滅びるくらいなら」と犯罪行為も辞さない覚悟も充分。これだ!
 という事で、シナリオ作りに悩んでいた部分の半分位は一気に解消された。あとはこの発想を元にシナリオを組み立てていけばいいわけだ。光が見えてきたぜ。ふぅ。

*1:まぁ、この結果は予想済み。プレイヤーには悪い事をするとは思っていたのだが、「セッション後に面白いボドゲ遊べば満足してくれるよね」という考えで強行したのだった

*2:セッションの目的。「アルシャード」とかで使われる単語