アバター

 今日は映画「アバター*1」の3D版を観に行った。この映画は「貴重な鉱物資源が採掘できる惑星に地球から採掘隊が派遣された。そして、下半身不随となっている元海兵隊員の主人公は“鉱物資源採掘のため現住異星人に取り入る”というミッションを受け、現住異星人に肉体を得て彼等の中に入っていく」という物。で、感想。


主人公がネトゲ廃人にしか見えません!


 この映画は、現住異星人のDNAと地球人のDNAを使って作った「アバター」と呼ばれる現住異星人に見える肉体に精神ダイブする事によって、地球人が現住異星人の肉体を持って活動できる様になる。で、この精神ダイブは眠ると解除され、再度精神ダイブすると現住異星人の肉体の方が目覚めるという設定らしい。そして、その設定がネトゲっぽ過ぎてね。つまりログオンしネトゲの人生を送り、ログオフで現実に戻るって事だよね?
 で、CM観るだけでも分かる様に、主人公は現住異星人の社会になじんでいき、現住異星人として恋をし、現住異星人として英雄となっていく。でも、ログオフすると車椅子が必要な単なる元海兵隊員。これって「ネトゲだと勇者として名高いキャラだけど、現実は引きこもり」ってのと同レベルだよね。いやまぁ、ミッションで受けた怪我が元で下半身不随になった海兵隊員と引きこもりを同系列でくくるのはアレだろうけど、でも劇中でやってる事はネトゲ廃人と同じだよな。この辺が非常に残念な感じの元になっている気がする。
 そして、もっと残念なのは「全くサプライズがない」事だ。とにかく、ストーリーに関してはCMで見た瞬間に思った話通り。そして、「この状況だとこれだけの展開が考えられるな。で、ここでこうなったんでこのパターンだろう。ほうらね」みたいな感じで、常に先が読める。さらに、最後まで先が読める展開で終わる。う〜ん、何だかなぁ。
 でもまぁ、いくつかは気に入った点はあったよ。特に「地球人が侵略者」ってのがいい。そして、その「地球人」がどう見ても「アメリカ系白人」ってのが最高!侵略者のイメージとして狙いすぎってくらいステキだ。
 ちなみに、この映画を原作としたTVゲームがあるらしい。そして、地球人側と現住異星人側の2ルートで遊べるそうだ。そのゲーム、地球人側だと「鉱物資源採掘のため、邪魔な現住異星人を殲滅せよ」とかいうミッションあるのかな?「ヒャッハ〜、青い未開人*2どもは七面鳥撃ちだぜ!」とかって撃ちまくれるんだったらスゲーやりたいなぁ。
 えっと、何だっけ?あぁ、そうそう。この映画は「全体的には予定調和過ぎだけど、面白い設定があるのと映像美を堪能できるので悪いとは言えない」ってのが俺の評価だね。

*1:http://movies.foxjapan.com/avatar/

*2:「青い未開人」は劇中で地球人が言っている言葉