工作活動しましょう
さて、キャンペーンの続き。今回もレイダイン編という事でレフリーは俺。そして、今回はキャラメから始まった。というのも、前回までに作ったキャラクターの中には「偽造」や「贈賄」の技能を持っているキャラがなかったので「スパイ活動するのには厳しくないか?」という話になったからだ。まぁ、前回までに作ったキャラは実行部隊だったしね。と言うわけで、以下の様なキャラクターが出来る。
- ヘルムート・フォン・ラコックシュタイン
- プレイヤーははまちゃん氏。46歳男性。元外交官の2等事務官。社会身分度が高くて帝国の男爵位を持つ。
- クラリッサ・シューベルト
- プレイヤーはジャック氏。18歳女性。元宇宙鉱夫。表向きは「万能」技能で何でもやれるためにチームにいるという事になっている。実は超能力者でテレパスと念動力が使える。ちなみに、超能力者は帝国では違法なのでチームメンバーに超能力者とは明かしていない。
- ラファエル・マス
- プレイヤーは虎魂氏。26歳男性。元自由貿易商船の4等航宙士。若くして「偽造」や「贈賄」技能を持つナイスガイ。
さて、前回のレフリー交代で俺がレフリーをやっているとそう簡単にはレイダインを攻略できないという事をプレイヤー達は理解した様だ。という事で、惑星ダナリッパへ行こうという話になる。と言うのも、諜報活動の拠点としている国コパイバルの人口の6割は在レイダインのダナリッパ人である。そのダナリッパ人達の派閥であるピジョン派に対するダナリッパの支援強化を図ろうというわけだ。ピジョン派は大国ニダーグッダを良く思っていないし、ピジョン派が力を付ければコパイバルも政情不安になる可能性高いしね。ほら、戦争起きてくれないとうちら困るし。
でまぁ、目的地のダナリッパの設定を作る事になる。とりあえず、公式設定と今まで表を振ってで決めた事は以下の通りだった。
- A型宇宙港*1がある。
- 人口は10,000,000人規模。
- 非農業世界。
- 大気はなく、真空。
- ショットガンやハンドガンはOKだが、サブマシンガン等の携帯は不可。
- 発展している技術的封建制度。
- 貿易で富を得ている。
- テックレベルはD*2。
- 帝国の海軍基地がある。
- 帝国の偵察局基地がある。
- アンバー・ゾーン。
で、まずは何故アンバー・ゾーンなのかという事を決める。ちなみに、アンバー・ゾーンとはルールブックに
「アンバー・ゾーンは入国可能ですが、何らかの危険が予想される世界に対して付けられます。例えば、戦争、ペストなどの伝染病、現地政府の旅行者に対する態度などです。アンバー・ゾーンは警告を示すものです。」
とある。
貿易で富を得ているんなら政治的に外世界人に不利益をもたらすわけではないだろう。だったら自然災害的な物だろうって話になる。で、協議の末「金属腐食を起こすバクテリアがいる」という事にする。それだったらアンバー・ゾーンの理由としては充分だし、なんたってSFっぽい。
さて、次にダナリッパがコパイバルのピジョン派を積極的に支援するための障害になっている物を決める。これが決まれば今回の工作チームがどう動けばいいか方針も決まるしね。
とりあえず、この星の政治形態は「技術的封建制度」。地球上にはこれに該当する政治形態はなかったので決めにくいのだが、封建領主達が一般市民に技術を提供する事によって統治している政治形態ではある。この星は大気は存在しない真空世界なので、おそらく空気を供給しているのだと思われる。
で、封建社会なら「大貴族の発言力」ってのが出てくるだろうと考えられるわけだ。という事で「元老院でピジョン派に対する支援についての決定権を持つ貴族の中に強固に反対している者がいる」と言う事にする。まぁ、ピジョン派支援の決定権を持つ貴族は10人としよう。多すぎても管理できないし、少なすぎてもリアリティはないからね。そして、ピジョン派支援賛成派と反対派の人数を決める。プレイヤーから「力を持った大貴族の一人が強固に反対しているだけだよ」という意見があったが、その意見はさらっと流し、レフリー権限で賛成派1d6人反対派1d6人という事にする。余りは「どっちでもいい」っていう派で、賛成派と反対派の合計が11人以上になったら決定権を持つ貴族数が増えるとした。で、ダイス目の結果、賛成派3人反対派3人となる。ちなみに、貴族の名前や賛成している理由と反対している理由は以下の通りとした。
ピジョン派支援賛成派
- マッテオ・ジーノ:ダナリッパ人がコパイバルで参政権を持つと有利であるという理由でピジョン派を支持している。
- フランチェスコ・ポラッコ:同郷人を支援するのは当然だと思っている。
- ジョッフォ・フリマルディ:ピジョン派リーダーとの音楽性の一致により支持。
ピジョン派支援反対派
- アルカンジェロ・フィオレンティーノ:他惑星の他国を刺激したくないのでピジョン派支援に反対している。
- アリゴ・バルダッサーエ:占い師クレメンティナ・ボジャンキーノの占いの結果により反対している。
- ロレンツォ・メッツェナ:昔、ピジョン派リーダーとゲームで揉めたので反対している。
賛成派と反対派に下らない理由があったりするが、貴族っぽいので採用。ゲームで揉めたために戦争が起こったって事は史実であったはずだしね。それに、まともな理由だけだとつまらない。
という事で、ヘルムート・フォン・ラコックシュタインをリーダーとした工作部隊はマージシーの貿易目的外交使節団という名目でダナリッパにやって来たのであった。