占い師を追え

 さて、キャンペーンの続き。レフリーは俺。以下のキャラが貿易目的外交使節団という名目でダナリッパに渡った工作員PC達だ。

ヘルムート・フォン・ラコックシュタイン
プレイヤーははまちゃん氏。46歳男性。元外交官の2等事務官。
クラリッサ・シューベルト
プレイヤーはジャック氏。18歳女性。元宇宙鉱夫。実は超能力者。
ラファエル・マス
プレイヤーは虎魂氏。26歳男性。元自由貿易商船の4等航宙士。


 さて、この工作チームの目的は「惑星レイダインの国の一つコパイバルにおける、在レイダインのダナリッパ人派閥ピジョン派に対する、ダナリッパ本星の支援強化」。という事で、ピジョン派支援の決定権を持つ貴族は10人の中で支援反対派を何とかしようというわけだ。
 前回、支援反対派の反対する理由は以下のように決定した。

  • アルカンジェロ・フィオレンティーノ:他惑星の他国を刺激したくないのでピジョン派支援に反対している。
  • アリゴ・バルダッサーエ:占い師クレメンティナ・ボジャンキーノの占いの結果により反対している。
  • ロレンツォ・メッツェナ:昔、ピジョン派リーダーとゲームで揉めたので反対している。


 この中では「占い師が反対しろと言ったから」という理由の奴に対する工作が簡単だ。その占い師を買収すればいいからね。という事で、占い師について情報を漁る。で、その判定で6ゾロ。という事で、色々と秘匿情報まで手に入る。ちなみに、こんな情報を渡した。

フードを被りダボダボの服を着ている
これは、外見だの年齢だのをあとあと都合のいいように決められるための措置。フードで声もくぐもっているので性別も微妙に分かり辛い。一応、名前と口調から女性と思われているとしておいた。
頭にゴテゴテと装飾をしている
これは「対テレパス用ヘルメットを装着している可能性」を作るため。PCのクラリッサ・シューベルトテレパス能力も持つ超能力者なので、思考を読まれてしまう可能性がある。また、テレパス能力同士はお互いの思考が読めないので、「超能力者が対テレパス用ヘルメットを被っているフリをする」という事にもできる。
アリゴ・バルダッサーエに取り入った方法は「株価を連続で当てた」
アリゴ・バルダッサーエの元に株価変動について書いた手紙を送り、それが連続して当たっていたので顧問占い師に雇われたとした。ちなみに、これは「予言詐欺」で良くあるパターン。まず、手紙を多数の人に送る。内容は「株価が上がる」と「株価が下がる」という手紙で、送る人数は半々。“予言”が当たった方にだけ再度「株価が上がる」と「株価が下がる」という手紙を半々で送る。これを繰り返せば、「連続で当てた」って人物が1人は現れるわけだ。32人に対して行えば「5連続で予言を当てた」って人物が1人は作れるからね。アリゴ・バルダッサーエはそれに引っかかったってわけだ。
帝国出身という事になっているが、実はゾダーン人
これ重要情報。ダナリッパは帝国従属世界。という事で、帝国の敵は一応は敵。そして、ゾダーンは帝国の敵。という事で「スパイ疑惑」が濃厚になるわけだ。ゾダーン人だと帝国では違法な「超能力者」もいっぱいいるし。
身元調査は一応行われた
政治の重鎮の顧問占い師になった人物に対しては、公安みたいな組織は身元調査を行っている。しかし、法律レベルが4と低い*1ので、身元調査は通り一辺倒でかなりザルだった。


 この情報を得た工作チームは、ダナリッパにいる帝国海軍の提督と接触*2。表向きは貿易目的外交使節団なので面会は問題なし。さらに、提督からの紹介でピジョン派支援の決定権を持つ貴族の内の支援賛成派の3人と面会。そして、提督と積極賛成派に「支援反対派であるアリゴ・バルダッサーエの顧問占い師がゾダーンのスパイである可能性が濃厚」という情報を流す。ちなみに、出所不明の情報でも、ヘルムート・フォン・ラコックシュタインは「交渉」レベル5*3なので信じさせる事はわりと簡単。という事で提督と積極賛成派は全員、その情報に関心を持って調べ始める。
 ちなみに、提督や積極賛成派の面々と面会をして情報を流すにはそれなりに時間がかかる。いくら外交使節団とはいえ、忙しい人物と即日で会うのは難しいだろうからね*4。で、結局その4人に情報を流し終えるまでに8日間。
 8日間という日数があれば「最初に情報を受け取った人物が顧問占い師をスパイ容疑で嗅ぎ回っている」という情報をアリゴ・バルダッサーエが得る可能性もある。というわけで、アリゴ・バルダッサーエが情報を得たかどうかを判定してみたら、見事情報ゲット。なので、ある日突然PC達に「アリゴ・バルダッサーエの顧問占い師が解雇された」という情報が飛び込むわけだ。
 当然だが、この解雇は尻尾切り。スキャンダルの可能性がある人物はさっさと切り捨てて他惑星に追いやるのが一番ってわけだ。ちなみに「秘密裏に占い師を殺す」って事をアリゴ・バルダッサーエがしないのは、殺した事が発覚すると大スキャンダルになってしまうから。なので、充分な退職金を渡して他惑星に追いやるわけだ。
 で、PC達は占い師の居場所を調べる。ちなみに、このセッションでは「1回の情報収集判定は成功しても失敗しても1d6日かかる。判定にマイナスペナルティを1付ける毎に1日短縮」としていた。つまり、失敗しても再挑戦可能だが、失敗すると無駄に時間がかかるわけだ。そして、占い師の居場所を突き止めるためにかかった日数は4日。ちなみに、占い師がダナリッパを発つまでの準備期間を1d6日にしたら3日となった。つまり、1日前にダナリッパを脱出していたわけだ。
 という事で、クラリッサ・シューベルトが帝国海軍提督から「護衛&捕獲要員」として海兵隊員を5人借り、占い師クレメンティナ・ボジャンキーノを追う事になった。
 という所で今回は終了。

*1:現代の日本は法律レベルが8位らしいぞ

*2:公式設定ではダナリッパには帝国海軍基地と偵察局基地がある事になっている

*3:「トラベラー」ではレベル3の技能を持っていると「かなり優秀」と言われるのに、レベル5だ

*4:ちなみに「1d6して2で割り、端数切り捨て。その日数だけ面会に時間がかかる」とした。これなら即日面会の可能性もある