テコンV

 今日は「シアターN渋谷*1のレイトショウで上映されている「テコンV*2」を観てきた。これは、1976年に韓国で作られたロボット映画だ。ちなみに、この頃の日本では「大空魔竜ガイキング」とか「超電磁ロボ コン・バトラーV」なんかが放映されていた。
 で、「テコンV」なのだが、


どこからツッコんでいいのやら!


 テコンV自体が「うろ覚えで描いたマジンガーZ」みたいな感じだし、パイルダーオンするし、主人公とヒロインがセンスの欠片もないTシャツでペアルックしてるし、ヒロインが少女型アンドロイドに嫉妬をあらわにするし、カープ博士が「プリンプリン物語」のルチ将軍にしか見えないし、カープ博士が世界征服に乗り出す理由が「頭のデカさをバカにされて」だし。敵の軍団は「アカ帝国」だし、アカ帝国の幹部っぽい奴等に全く存在意義がないし。あと、アカ帝国が誘拐するスポーツ選手が全員「大会2位の選手」ってのもなんだかなぁ。怨みの力を云々と言っていたけど、どうせなら1位をさらおうよ(笑)。
 いや〜、これはなかなかに脱力させてくれる映画だったよ。あまりの脱力感に最後の方では数十秒記憶が飛ぶ事が数回あったしなぁ。そして、終わってから新宿に着くまでに脱力感はほぼ回復。あれ?もしかして俺、「テコンV」に何か吸われてた?
 ちなみに「パクリ」だの「韓国は独創性がない」とか言う人も世の中にはいるだろうが、日本だって20年前位にはパチ物文化があったので他国の事は言えないよね。ほら、「モビルフォース ガンガル*3」とかあったし。
 という事で、「テコンV」を堪能した。個人的には、「マジン、ゴー!」の代わりに「テコン、ドー!」って言ってくれれば完璧なんだが(笑)。