売り子は遊んでおいた方がよかろう

 今日は俺が作成した「第1回サイコロ・フィクション・コンテスト」入賞作「ジャイアント・トルーパーズ」を遊んだ。というのも、今年の冬コミで発売する予定なのだが、売り子になる人間はどんなゲームなのか遊んでおくべきかなぁという話になったからだ。まぁ、売り子以外のプレイヤーもいるけどね。
 というわけで、今回のパイロット達は以下の通り。

高田恒一郎(たかだ・こういちろう)少佐
プレイヤーは虎魂氏。38歳男性。搭乗機体は軽量級多脚型で、ジャミング弾等で敵の動きを鈍らせる支援系。
ヴァルテン・南雲・カシウス(−・なぐも・―)中尉
プレイヤーは「ニューディール*1」のサークル代表。28歳男性。搭乗機体は中量級人型で、射撃しながら近づいて白兵戦闘を行うアサルト・タイプ。
島根金星(しまね・まあず)中尉
プレイヤーはジャック氏。23歳男性。搭乗機体は重量級多脚型。移動式砲台の様な機体。キャラ名の「金星(まあず)」は実在するキラキラ名前らしい。「金星」って書くのに読み方が「まあず」って(笑)。
城島研二(じょうじま・けんじ)中尉
プレイヤーはRion氏。25歳男性。搭乗機体は軽量級人型。主に白兵戦を行う機体。キャラ名は「ジョージ・マッケンジー」とも読める。


 このゲームは「第三次世界大戦におけるロボット乗り」をやる「リアルロボット・シミュレーションバトルTRPG」だ。セッションの流れは

  1. 「入隊」という名のパイロット作成。
  2. 「ブリーフィング」という名の戦闘マップ等の説明。
  3. 「機体整備」という名の機体のカスタマイズ。
  4. 「ミッション」という名の戦闘。
  5. デブリーフィング」という名のセッション終了処理。


で成り立っている。つまり、基本的には「機体のカスタマイズ」と「戦闘」しかないゲームだ。兵士の日常?適当に妄言吐いてれば?キャラクター達は陸軍のエリート*2なので、飲み屋に行ったらモテるんじゃね?
 でまぁ、今回の所属組織をどこにしたいか決めて貰う。正直、第三次世界大戦が起こる頃の国際情勢のリアルなシミュレートなんてやりたくないので、プレイヤーの妄言を拾う事にする。すると「帝国陸軍パイロットになりたい」という意見が出たので採用。ちなみに「帝国」とはどこかというと、俺達がよく知っている国の未来の形だね。ほら、世界には「国王」や「女王」を名乗る人はいるけど、Emperorと呼ばれる人は世界で一人だし。
 てなわけで、統合された共産圏の国家と戦うという設定の元に「入隊」処理を始めるわけだ。
 さて、今回の戦闘マップは「荒野」を用意。敵勢力との緩衝地帯をパトロールする任務中に小競り合いが起こったっていうシナリオにする。で、戦闘を始めたのだが……


何だこの泥試合は!?


 俺はこのゲームを「ダイス振り直し要素の“命運”を全員が使い切ったら敵勢力が退却を考え始める」くらいに設定したはずだ。で、出目の妙とか振り直し要素を気軽に使い過ぎたせいとかあって、プレイヤー側が劣勢になった。しかも、数ターン後にはヴァルテン・南雲・カシウス中尉の機体が破壊されて操縦不能になる。こうなったら普通、プレイヤー側が退却してゲーム終了になるはずだ。しかし、


帝国軍側「我が国では『退却=敵前逃亡』!最後の一兵まで戦うぞ!!」


という玉砕精神で戦闘が継続される。
 さて、このゲームは部位破壊ゲーだ。そして、部位破壊ゲーの常としてターンが進むにしたがって敵味方もボロボロになっていく。なので、武装がなくなっても無理やり戦い続けるので泥仕合に。
 まぁ、最終的には敵の機体もボロボロになって敵勢は退却していったけどね。


敵勢「なんで逃げないんだあいつら?これだから帝国軍は頭がおかしいって言われるんだ!」


 う〜ん、泥仕合を避けるために軍隊という「退却あり」の設定で戦わせていたんだけどなぁ。一億総玉砕っていう兵隊教育は怖いねぇ。

*1:http://oridei.fool.jp/sub2.html

*2:戦闘機乗りと同じくらいだと思いねぇ