残念な狩人達
今日は俺がスタッフをしているTRPGサークル「ニューディール*1」が主催するコンベンション"ND-CON"の日。そして、俺は「ヴァンパイアハントRPG ブラッド・クルセイド*2」を持っていき立卓。
このゲームは現代のヴァンパイア・ハンターとなるゲームで、基本的には現代日本を舞台にしている。そして、吸血鬼と人間が相容れない最大の理由は「吸血鬼は人間の幸福が破壊される様を見るのが大好き」だから。という事で、狩るわけですよ*3。ちなみに、セッション的には「GMという職人が、丹精込めて丁寧に狩人の幸福を折る」って事になるらしい。
という事で、今回の吸血鬼狩人達は以下の通り。
- 藤田光輝（ふじた・こうき）
- プレイヤーは外部参加の人。26歳男性。使用武器は十字弓。初期に所持している幸福は「幼馴染との思い出」。
- 繰居奏（くらい・かなで）
- プレイヤーは外部参加の人。19歳女性。使用武器は人形。初期に所持している幸福は「旧家の血筋への誇り」。
- 後藤氷真（ごとう・ひょうま）
- プレイヤーはごくまれ氏。25歳男性。使用武器は刀剣。初期に所持している幸福は「１つ年上の18歳の彼女」。
- モーラ
- プレイヤーはRion氏。20歳女性。使用武器は杭。初期に所持している幸福は「空想の王国」。
今回はルールブック付属シナリオの「血の食卓」をやってみた。初めて遊ぶゲームなので感覚を掴むにはサンプルシナリオをやったみるべきかなぁとおもったのでね。
まぁ、シナリオはどうでもいい。問題はPC達だ。
何でこんなに残念な奴ばっかりなんだ！
藤田光輝の幸福は「幼馴染との思い出」。そしてこの幼馴染は既に結婚しており、彼は“毎日”幸せな家庭を持った幼馴染を遠くから見守っている。はい、ストーカーです。「ブラッド・クルセイド」では、吸血鬼に魅入られて部下になっている人間達を「ストーカー*4」と言うのだが、藤田光輝は犯罪者的な意味での「ストーカー」。一応、幼馴染の方は彼がストーキングしているなんて気付いていないので迷惑をかけてはいないが、ストーカーである事には変わりない。名前が「光輝」というのに全然輝いていない。非常に残念な奴である。
繰居奏の幸福は「旧家の血筋への誇り」。しかし、この家は３代前に完全に没落している。一応屋敷はあるのだが、どう見てもボロ屋。おそらく近所では「お化け屋敷」って言われているだろう。そして、このシナリオにはヒロインぽい人がいるのだが、その人が同居している。没落した旧家なので、おそらく不労所得なんてヒロインからの家賃収入位だろう。それでも血筋にプライドを持って他人を見下す。非常に残念な奴である。
後藤氷真の幸福は「１つ年上の18歳の彼女」。彼の年齢は25歳。おかしいって？いやいや、整合性はちゃんと取れる。なぜなら、その彼女は「ラブプラス*5」の姉ヶ崎寧々だからだ。はい、デブなキモヲタです。リアルには全く興味を示さずにニンテンドーDSに語りかけては「でゅふふふ」と笑う。非常に残念な奴である。
モーラの幸福は「空想の王国」。「本当の自分は別の世界の女子高生。今の私は本当の自分が見ている夢の中の自分でしかない」と思い込んでいる。現実を見ずに空想に耽る。非常に残念な奴である。
……あのさぁ、別にカッコイイ吸血鬼狩人をやってもいいんですよ。何でこんなに残念な奴ばっかりなの？ルールブック冒頭のリプレイのPC達も大概に残念な奴等だったけどさ。まともな吸血鬼狩人っていないのかな？そしてこれらの幸福を破壊しようとしたが、妨害されまくって一つも破壊できず。あぁ、DSをソフトごと燃やしてぇ！
ゲーム的には「ハンターズ・ムーン*6」にもあるけど内容が若干違うルールとかが「えっと、違う処理だったけ？」みたいになって混乱したが、ゲーム的な運用の仕方は大体把握した。今度は自作の吸血鬼を作ってGMをやってみようかな。でも、次回もPCが全員残念な奴とかになるかもなぁ。そうしたら、俺もネタ的な吸血鬼作った方がいいのかな*7？
あぁ、カッコイイ吸血鬼狩りをしたいものだ。やっぱりセッション前には「シリアス、シリアス、シリアス」と唱えさせるべきなのか？もっとも、その時点でシリアスではなくなるんだけどねぇ。
*1:http://oridei.fool.jp/sub2.html
*2:http://www.bouken.jp/pd/bc/
*3:「ロール&ロール vol.88」の「ブラッド・クルセイド」記事にも「血を吸うだけじゃ悪さが足りないのでこうした」みたいな事をデザイナーの齋藤高吉氏が書いていた
*4:漢字で書くと「血徒」
*5:http://www.konami.jp/products/loveplus/
