深淵 第二版
さて、今回俺は「深淵 第二版*1」を持って行って立卓。という事で、俺がGMで今回のPC達は以下の通り。
- アリス
- プレイヤーははいだぼん氏。9歳。女性。使用テンプレートは「薄幸の少女」。運命は「08:呪われた出自/雷鳴の子」と「22:隠された出自/幼馴染」。
- ヤクシェニー
- プレイヤーはサークル代表。25歳。女性。使用テンプレートは「獅子の戦姫」。運命は「87:おさえきれない感情/臆病者」と「95:虫の監視」。
- エレティコ
- プレイヤーはごくまれ氏。30歳。女性。使用テンプレートは「龍鱗の退魔師」。運命は「29:悪意の噂」と「66:魔法の武器→85:龍のさだめ」。
さて、今回登場する魔族を決める。だが、テンプレートの「薄幸の少女」で既に1体自動決定。というのも、「薄幸の少女」は恐怖を感じると「雷鳴の猟犬スパンダルキー」を召喚する。しかしそれを制御できずに周囲が破壊される。要するに「イヤボーン少女」というテンプレートだ。で、このスパンダルキーは「雷の大公メア・ゴーン」の下僕だ。だがまぁ、シナリオ的にはそのままスパンダルキーを使えばいいかな?
次に、運命の「95:虫の監視」によって「蠅の王テュリア」が登場決定。そして、テュリアは「腐肉の大公キネズ・ゴーラ」の配下だ。テュリアはキネズ・ゴーラを封印から解放しようと画策するだろうから*2、キネズ・ゴーラの封印位は出さないといけない。ただし、キネズ・ゴーラの封印はルールブック201ページによると「黒き森の最深部」にある様だけどね。
とりあえず、今回はスパンダルキー、テュリア、キネズ・ゴーラの3体が登場決定。そこからシナリオを構成してみる。
今回の舞台は小さな宿場町とする。というのも、アリスはテンプレート的に宿屋でこき使われており、宿屋なんかがあるのは普通は宿場町だからだ*3。で、その宿場町は本来「キネズ・ゴーラの力の一部」を封じている封印のある場所で、その上に祠を作っていた。しかし、妖精騎士が現れなくなって300年という間に街道ができ、祠を守っていた村が宿場町になったという事にする。
さて、今回のシナリオの骨格をどうするか。とりあえず、ヤクシェニーは運命によって蠅の王テュリアに監視されている。何故か?それは運命によって「臆病者と呼ばれると狂乱して殺戮を開始する」からだ。この宿場町にある封印は、多くの生贄を捧げればキネズ・ゴーラの力を解放できる*4。そして、アリスは運命によって「恐怖を感じると制御不能のスパンダルキーを呼び出す」つまり、
- 誰かがヤクシェニーに「臆病者」と言う。これはテュリアが仕掛ける事。
- ヤクシェニーが狂乱してアリスにも刃を向ける。
- アリスの恐怖によってスパンダルキー降臨。
- スパンダルキーが宿場町で大暴れをする。
- スパンダルキーによって大量の人が死ぬ。
- 封印が解けてキネズ・ゴーラの力が解放。
というわけだ。なんかピタゴラスイッチみたいな感じだが、魔族の策謀なんてこんなもんだろう。
エレティコに関しては、アリスが昔スパンダルキーを召喚してしまった時に彼女を助けた事のすればいい。他の運命も適当に絡めれば良し。
という事でセッション開始。セッション開始してPC達が揃ったところで夢歩きをしたら全員超越幻視をしたりする面白局面なんかがあったが、最終的には
怪獣大決戦で宿場町壊滅!
順を追って説明しよう。まず、クライマックスに入るまでに以下の事が起きていた。
- ヤクシェニーが超越幻視時に自らの意志で蠅の王テュリア側に付く。そしてテュリアの魔剣を与えられる。
- アリスは超越幻視でスパンダルキーと出会い、運命「53:友なる動物」を手に入れる。これはスパンダルキーの化身である。この運命によって本来スパンダルキーの召喚に18アクションかかるところが、恐怖を感じると即時召喚となる。また、スパンダルキーの召喚呪文と同じ代償を払う事によってスパンダルキーを制御できる。
- エレティコはテンプレートを選んだ時点で「魔法の武器によって龍化していく運命を背負っている」とある。
で、どうなったかと言うと、
- ヤクシェニーがアリスに切りかかる。
- アリスがスパンダルキーを召喚。アリスは召喚の代償を受け止めきれずに死亡。
- スパンダルキーはテュリアの憑依体に突撃、ヤクシェニーはテュリアに加勢する。
- エレティコはスパンダルキーとテュリアという2体の魔族を見た事によって龍化が進んで龍となる。エレティコは「魔族と戦う」という行動原理で動いていたので、理性を失っても魔族がいれば襲いかかる。という事で2体の魔族の戦いに参戦し、三つ巴の戦いになる。
- この戦いに参戦して人間が生きているわけないのでヤクシェニーが死亡。
- 次に弱いのはテュリアだと思われるのでテュリアが倒される。
- エレティコがどのくらいの強さの龍になるのかはルール上記述がないが、龍のデータを見ると弱い龍でもスパンダルキーよりは強い。という事で、龍化したエレティコがスパンダルキーを倒す。
- 理性を失ったエレティコは龍の炎の息吹で村を焼き払う。
- 多くの人間が死んだのでキネズ・ゴーラの力が封印から解放される。
- キネズ・ゴーラ本体ではなく「力の一部」だけなのでおそらく龍化したエレティコが勝つ。
- 龍化したエレティコは新たな魔族を求めて飛び去る。
- そして誰もいなくなった。
こんな戦いを繰り広げた後だと死体とか家屋の残骸とかすら残らないんじゃないかな?おそらく宿場町があった場所は、剥き出しの大地だけになり、そこに龍の炎で土の一部がガラスの結晶と化してキラキラ光っているだけだろう。
う〜ん、見事に何もなくなったなぁ。もっとも「深淵」ではよくある話。おあとがよろしい様で。
*1:http://www.amazon.co.jp/dp/4757738889
*2:まぁ、自分の肉体を取り戻す事に執着しているみたいだけど
*3:宿屋なんて客がいないと成り立たないので、旅人がほとんど来ない村だと村長の家とか空き家に泊めて貰うのが普通だと思う
*4:力の一部程度の封印ならこの程度の解放条件でいいんじゃね?