今年一番の詐欺話

 俺はフリーランスであり、色々なビジネス話を収集するために色んな人に会う事にしている。で、本日「空気発電」の案件が入ってきた。
 なんでも以下の様な物らしい。

  • 1.5m×1.5m×1.5m位の大きさ。
  • 本体価格1億6千万円。設置費用2千万円。計1億8千万円。
  • 機械を動かすために始めに電気を送る必要がある。これはコンセントからでOK。
  • 動き始めると空気を取り込んで発電をして蓄電する。
  • 動き出したらコンセントを抜いても勝手に動いて発電を行う。


 はい。分かりますね。


永久機関詐欺じゃねぇか!


 何のエネルギーも与えずに動き続けるなんて永久機関以外の何物でもなく、そんな物は作成できません。世の中には空気発電の研究ってのもあるけど、それはちゃんと外部エネルギーの供給がなされている物ばかり。今回の話みたいな装置じゃないよ。
 なんか売り込み先を探していると言っていたが、発電所に売り込めばいいじゃん。政府が発電に計上した予算で何台買えるよ?てか、エネルギー供給しなくても勝手に発電する機械なんて出来上がったら世界のエネルギー事情が一変するだろうよ。ノーベル賞取れ、ノーベル賞
 ちなみに、この話を俺に持ってきた人は騙されている側っぽい。データが云々と言っていたけど、そんなのいくらでも捏造できるし。なので、永久機関の説明をして「ねぇよ!」という旨をやんわりと伝えてお別れした。
 いや〜、まさか21世紀にもなって永久機関詐欺の話を聞くとは思わなかったよ。