泊りがけで遊びまくる

 今日から明日にかけての2日間は宿泊型イベント「TRPG文華祭*1」が開催される。一応同人イベントではあるのだが、TRPG業界で商業ベースで活躍するデザイナーやらライターが多数参加する結構贅沢なイベント。
 とまぁ、そんなイベントに参加するわけですよ。今年は1泊2日だが*2、遊びまくるぞ!

*1:http://trpgbunkakan.jp/

*2:今までは3連休を利用して2泊3日だった

ドラゴンクエスト

 さて、最初に遊んだのは「ドラゴンクエスト」。SPIから第1版が出て、TSRに版権が移って第3版まで出た未訳TRPGスクウェア・エニックスの「ドラクエ」とは全く関係ない。というか、スクウェア・エニックス*1の「ドラクエ」は26年前の作品だが、TRPGの「ドラクエ」の第1版は30年程前の作品。つまり、こっちの方が先だったりする。ちなみに、表紙とかはこんな感じ。

第1版のBOXアート
http://4.bp.blogspot.com/-iLPyYjKMEPA/TZues_021eI/AAAAAAAAAxg/KVy91GtsgFI/s400/DragonQuest.jpg
第2版の表紙
http://xa.yimg.com/kq/groups/1268778/homepage/name/homepage.jpg?type=sn
第3版の表紙
http://pds.exblog.jp/pds/1/200604/19/70/d0025070_22171396.jpg


 今回のGMは健部伸明氏*2で、パーティ構成は以下の通り。

ラーナン
プレイヤーは松本富之氏*3人間男性。戦士系。斧を投げたり突撃斧で突撃かけたりする。
ガイガルス
石巨人。男性。大地の魔法使い。石の手で目標を動けなくする呪文が強い。
タニス
プレイヤーは俺。ハーフエルフ。男性。基本的に弓使い。


 今回のシナリオは3人用の既存シナリオをやった。
 最初の戦闘はこっちが気付いているのに敵が気付いていないという状況で奇襲をかけ、その奇襲で敵がピヨッたり*4死んだりしてあっさり勝利。
 そして、探索に出て遭遇した2回目の戦闘も、敵の待ち伏せに気付き、敵は気付かれていないと思っている状態。なので、先手を取ってタニスが矢を射たら大ダメージで2匹いた敵の内1匹がピヨった。という事で、2戦闘目もフルボッコで勝利。


「な〜んだ、余裕じゃん」


 そんな慢心をしていたら、最後の戦闘でこっちがピヨったりして結構ピンチに。しかし、なんとか誰も死ぬ事もなくミッション・コンプリート。いや〜、やっぱりこのゲームはピヨるかどうかがキモだね。

*1:当時はエニックスだったが

*2:神話伝承系のライターであり、海外ゲームの翻訳や紹介、ゲームのデザインなどと多岐にわたる活動をしている人だ

*3:「ワースブレイド」とか「CLAMP学園公式ガイドブック」付属のTRPGルールとか「スターオーシャン Till the End of Time TRPG」とかが代表作なのかな

*4:耐久力から導き出される値以上のダメージを一度に喰らうと朦朧状態になり、回復判定に成功するまで何もできない

トークショー

 セッションが終わったらトークショー。今回はJコミ*1で「ベルファール魔法学園」がダウンロードできる様になった*2という事で、ゲストとして漫画家でありJコミの代表取締役社長の赤松健氏が参加。そして、


赤松健氏「ええっ、TRPGって地図使わないで遊べるの!?」
赤松健氏「ええっ、TRPGってファンタジー以外にもあるの!?」


という、昔からTRPGをやっている者としてはとても新鮮な反応をしていた。
 他にも色々話をしていたのだが、公の場で書くのはマズイ事も色々あるっぽいので割愛御免。

ワークショップ

 トークショー後は「ワークショップ」に参加。これは「参加者を2グループに分けて、アナログ・ゲームを作ろう」という企画。今回はデジタル・ゲームからネタを持ってきてゲームを作るという事をした。そして、持ってきたゲームが


ストリートファイター」と「脱衣麻雀


 「脱衣麻雀」を持ってくるあたりが夜のイベントだなぁと。そして、俺は脱衣麻雀組に入る。で、まずやったのが「ゲーム要素の抽出」。「やっぱり目的はエロだよね」とか「『スーパーリアル麻雀』で天和喰らった事ある人って何人いる?」という話が出たりして、抽出されたゲーム要素を一言でまとめたら


「理不尽破ってエロGET!!」


となった。これが「脱衣麻雀」の本質という結論に達したわけだ。ちなみに、既に麻雀の要素が微塵もないってところがミソ。
 で、この「抽出された本質」からゲームを作るわけだが、うちらのチームは紆余曲折して「単なるエロゲ」になってしまった。ちなみに、こんな感じ。

  1. 各プレイヤーは開始時に「好みの女」カードが2枚配られる。
  2. 2枚ある「好みの女」カードのどちらかに場札が揃ったら勝ち。
  3. 場札は「顔」「乳」「尻」「太もも」の4種類のカードの山がある。
  4. カウント・カードをめくり「その数値と同じ枚数を場札から取る」もしくは「その数値と同じ枚数を場札に返す」をする。
  5. カウント・カードの山からバースト・カードが出たら手札全捨て。一応、救済策はある。
  6. カウント・カードの山からエンド・カードが出た時点で全員負けで終了。


 ちなみに、ゲームタイトルは「エロゲッチュー」に決定。
 さて、今回のゲームは場札は「猫耳」だの「ニーソックス」だのと文字で書いても良かったはずだ。しかし「エロゲッチュー」チームには、こいでたく氏、あわじひめじ氏、備前氏という絵描きが3人もいる*1。なので、場札にはイラスト入り。ちなみに、「顔」を描いていたこいでたく氏は、始めは「5秒で描く適当イラスト」だったのだが、あわじひめじ氏のイラストに触発されて段々本気モードになったり(笑)。そして、このレアな場札はTRPG文華祭に献上した。
 一方、「ストリートファイター」を元にしたゲームチームの作った格闘カードゲーム*2は「場札に手札を投げつけて重なったらカードゲット。同じ種類の技カード*3が5枚揃ったら必殺技発動で勝利」という物。カードを投げるのか、その考えはなかったわぁ*4。もっとも、技カードを集めて勝利するって事なので「必殺技を出す」というよりは「『鉄拳』の10連コンボを決める」に感覚が近いかなぁとは思った。
 ともあれ、3時間かそこいらでもゲームって作れるもんなんだねぇ。

*1:てか、2人はプロの漫画家だし

*2:タイトルは忘れちゃった

*3:「パンチ」「キック」「投げ」なんかがある

*4:RPG福袋 '94」の「悪の秘密結社RPG」を松本富之氏と共に作った南郷隆氏が「カードを投げる」の発案者らしい