感想

 シナリオ自体は「ダーク・ファンタジー」の名の通りの「救いがないと言えばないが、誰も救わなかったかと言えばそうでもない」って感じだった。とりあえずセッション自体は面白かった。
 問題はシステムだねぇ。
 俺はこういうアラビアン・ファンタジーは嫌いじゃない。てか、好きな方。術技*1にも、回復の炎や攻撃の炎を操る「炎術師」、呪いの視線を送る「邪眼師」。幻を実体化させる「幻鏡使い」、地獄の砂を武器や罠として扱う「黒沙使い」、妖霊を使役する「妖霊使い」等、他のTRPGではお目にかからない様なPCができるのも面白い。こういう「雰囲気部分」は評価できる。
 しかし、ルール部分が問題だ。確かにバランスは取れているんだろうが、ちょっと煩雑。術技の種類が違うと管理するリソース自体が違ってくるので初めて「ゲヘナ」をやる人は困る。いや、プレイヤーよりも一々説明しなきゃならないGMが大変だ。この辺をしっかりとまとめ上げてあれば良かったのにねぇ。あと、公式のキャラシーは使いにくい*2
 ルール部分が遊びやすい&しっかりと作られているって事であればお奨めできるんだけどねぇ。

*1:享受者達の戦闘方法。流派的な技術と思えばよいのだろうか?ぶっちゃけ、他のTRPGで言う所の「職業」

*2:GMが自作のキャラシーを使ったくらい