伝染歌

 映画「伝染歌*1」を観に行く。「歌うと自殺するという歌」を巡る話だ。で、感想。


ここまで酷い映画は久し振りだ!


 ホラーとして始まるのだが、なんか感動系に持っていこうとストーリーが展開する。で、終わる時にまた方向転換。どの方面にしても中途半端で、結局何を表現したいのかが全く分からない。何で歌うと死ぬかってのも、結局のところはあやふやなまま。ここまでダメな映画ってのはある意味スゲーよ。俺はCMを観た時に「この映画はダメだ」と思っていたので心の準備ができていたが、期待して観ると時間と金を無駄にした自分に腹が立つだろう*2
 とにかくテーマを詰め込みすぎて消化しきれずに理解不能な内容になっている。ストーリーを作る時にはテーマを絞って作らないとダメだし、観客を意識して作らないとダメだよねぇ*3。でもそれができていない。ストーリー作りの根本がダメなのでダメな映画になるのは当然だよね。
 まぁ、AKB48の女の子達が沢山出てくるので、AKB48ファンなら楽しめるのかもね。
 ちなみに、「聞いたら自殺する」って曲は実在する。ハンガリーで1933年に出た「暗い日曜日」って曲だ。一応発禁にもなっている。でも、


「日本の自殺者のほぼ100%が『君が代』を聞いた事がある」


ってのと同じレベルな気もするけどね。上記の理論を理由に「君が代」を廃止するって事はあり得ないもんなぁ。(笑)

*1:http://www.densen-uta.jp/index_p.html

*2:俺は「ダメだと思うが、どうストーリーをまとめるのか」ってのが気になったので観に行ったので大丈夫だったが

*3:「分かる人にだけ分かればいい」って作り方は作った本人以外に「分かる人」はいないものだ