スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

 月曜に観ようと思って観れなかった「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ*1」、今日観に行きましたよ。


いや〜、バカなのに超カッコイイなぁ。


 いきなりツッコミどころ満載な背景画を背にクエンティン・タランティーノ氏が出てきたり、道の表札に書いてある「根畑」は「ネバダ」と読むし。西部開拓村風なのに入り口が鳥居だったりと初っぱなから笑いどころ満載。でも、ガンアクションとかメチャメチャカッコイイ。特にクライマックスの雪の決闘*2。痺れるわ〜。やっぱ雪が降りしきる中の決闘ってカッコイイよねぇ。
 あと、出てくるキャラもいい感じだ。主人公のガンマン*3は正当派な流浪のガンマンだし、平清盛はちょっとヘタレだが充分な悪役だし、源義経は狂気をはらんだ悪党だし。他にも、ボウガン使いが「与一」とかいう名だったり、ちゃんと保安官出てきたりするしね。でもやっぱり


弁慶がスゲー美味しい役だよなぁ。


 演じるのがコメディアンの石橋貴明氏なだけあってギャグも取り入れたキャラになっている。弁慶だけが劇中で唯一源義経を恐怖させたしね*4。まぁ、どういう風に恐れさせたのかは観てのお楽しみって事で。
 それにしても、日本人のファニング*5を見れるのってこの映画くらいじゃないかなぁ?いい物見させて貰いました。
 観終わって思ったのだが、この映画は「終わったジャンル」と言われていた西部劇を21世紀に盛り返すきっかけになるんじゃないかな?それがこの映画の一番の功績だと思う。盛り返すかな、西部劇?
 という事で、帰りがけにパンフレットとサウンドトラックを購入。家に帰って北島三郎氏の「ジャンゴ〜さすらい〜*6」を聞きまくってます。DVD出たら多分買っちゃうだろうなぁ。

*1:http://www.sonypictures.jp/movies/sukiyakiwesterndjango/index.html

*2:CMでも使われてるからこのくらい書いてもネタバレにはならんよね?

*3:主人公なのに劇中で一回も名乗らない。パンフレット等にも「ガンマン」としか書かれていない

*4:ガンマンにですら「こんな強いヤツと戦えて嬉しい」という態度をとって戦慄を覚える事はなかったのに

*5:日本語だと「あおり撃ち」とも「乱れ撃ち」とも言われる。引き金を引きっぱなしにし、逆の手で撃鉄を連続で弾く撃ち方。達人だと1秒で全弾発射できるとか。ただし、シングルアクションの銃でしかできない

*6:スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」のエンディング・テーマ