秘密警察のお仕事

 さて、今日のセッション。我々の当面の目標は「惑星デカルブ攻略」である。ここを落とすと更なる領土拡大の地盤が出来上がるのでね。ん?侵略?だから言ってんじゃん。富国強兵、富国強兵。侵略なんて人聞きの悪い。
 しかしまぁ、富国強兵のためにはやるべき事は色々ある。とりあえず秘密警察がやる事は何か?


スパイ狩りでしょう。


 小国分裂状態だった惑星マージシーが一つの国に統一され、そこが帝国の私掠船許可を得た。そして、マージシーが関与しているかどうか不明だが*1、惑星グングニルや惑星アンセルホームでの襲撃事件があった。という事で、様々な勢力が各地にスパイを送っているのは当然の事。そしてスパイは色々と機密情報を外部に流すという厄介な存在だ。という事で、適切に処理しなくてはならない。ちなみに、諜報部はヨハンの持つ秘密警察以外にも、カール配下の海軍諜報部なんかもある。で、この2つの組織はトップの2人が密な連絡を取っているため、縄張り争いは一切ない。そして、別系統で入手した情報を元にして秘密警察が動く。一枚岩の国家って怖いなぁ。
 さて、そんなわけでスパイ狩り。スパイを見付ける判定を行う。達成値は26。ちなみに、「トラベラー」は「2d6+修正値」という判定を行う。それで達成値26*2。う〜ん、ちょっと重要な情報を手に入れようと動いたスパイなら、ほぼ間違いなくマークできる出目だろう。
 さて、ここからが秘密警察の仕事。普通はマークしたスパイというのは捕まえて拷問をしたりするものだ。しかし、マージシー秘密警察は違う。


スパイを接待します!


 スパイが活動拠点の隠れ家に戻ると、そこには接待準備を整えた秘密警察の面々がいるってわけだ。そして、


ヨハン「初めまして。秘密警察長官のヨハンだ、よろしく。我々はA君やB君*3と同じように君とも友好的な関係を築きたいと思い、ここにやって来た。特別なワインも用意してある。さぁ、座りたまえ、友好を深めようじゃないか」


 ちなみに、ワインのあるテーブルの上には他のスパイの写真や、本国に送ったはずの機密書類が並べられ、隠れ家に設置しておいた隠しカメラや盗聴器は全てサイドテーブルの上に置かれている。なお、彼の今後の一挙手一投足は全て監視下に置かれるので、ヨハンが秘密警察長官と明かしても何の問題もない。どう?超怖くない?普通の神経していたらこの段階で心が根本からポッキリ折れるだろう。
 もし、しらばっくれようとしたり、敵対的な反応を続けたりした場合には、ヨハンは不機嫌そうに「君とはいい友人になれると思ったのだが、残念だ」と言って立ち上がり、部下に「あとは任せた」と言いながらその場を去ろうとする。まぁ、この時点になれば気丈に振る舞ってみせていても泣きが入るだろう。もし最後まで突っぱねれば、粛正が待っている。
 とりあえず、スパイ達がどんな反応を起こしたかを判定してみたが、心が折れなかったヤツなどいるはずもなく。全員、本国に偽の報告をし、本国の情報をマージシーの秘密警察に教える「監視下に置かれた二重スパイ」となった。

*1:関与どころか黒幕なのだが、現在のところは決定的な証拠はない

*2:密告奨励のカリスマ的専制政治の上に法律レベルがやたら高いので、結構な修正が入った。それに、調査を指揮するヨハンの技能を絡めたらこんな数値が出た

*3:当然、二人とも接待対象と同じ星から来たスパイ名