崖の上のポニョ

 今日は「崖の上のポニョ*1」を観に行った。
 俺の中では、この映画は「ゲド戦記」で失墜したジブリの名を復興すべく引退宣言した宮崎駿氏が再び監督となって作った映画というイメージが強い。で、どんな出来なのかなぁと楽しみにしていた。結果的には……どうかなぁ?確かに画面の表現は凄い。オール手描きによる「CGによって失われつつあるアニメーションの暖かさ」のある画面もいい感じだ。ただ、ストリーリーがちょっとねぇ。
 ストーリーが超絶展開になっていくのはまだ何とか付いていける。ただ、一番気になるのは説明不足な点。何でそうなるのかが登場人物の口から語られるのだが、何の伏線もないので「ストーリー先行、設定後付け」的な感じが否めない。しかも「世界に穴が空いた」だのなんだというのだが、それがどうマズイのかが一切分からないし、それがどうしてああする*2と大丈夫になるのかが一切説明なし。それはどうかなぁと。ポニョの父親が何故人間で今はあんな存在になっているかも全く分からないしねぇ。
 このネタは映画1本で撮るより、TVアニメで1クール分使ってちゃんと伏線を張って見せた方が良かったんじゃないかなぁ。決してつまらないわけではないので、説明不足が悔やまれる。

*1:http://www.ghibli.jp/ponyo/

*2:ネタバレなので割愛