用意を怠るな

 さて、GMのコツの話の続き。
 これまではGMの心構えだとかシナリオ作成についてだとかって書いてきたが、今回はセッションに臨む際に気を付けておく事。それは


事前準備はしっかりと行う


って事だ。
 GMをあまりやらない人は最低限必要な物も揃えていないって事がままある。なので、ここにGMに必要な物を書き出してみよう。
 まずは必須の物。これらを揃えるのは当たり前だが、たまに忘れるGMがいるので注意するに越した事はない。

遊ぶ場所
これが確保されていないと遊べない。関係ない人に迷惑のかからない所を用意しよう。
ルールブック
セッション中に参照するためにはやはり必須。判定の根拠をプレイヤーに提示するための理論武装としても有効。逆に「ルールやデータは暗記しているのでルールブックは持ってきてません」とか言うGMはまず間違いなくDQNなので、コンベンションで見かけてもその卓には入らない方がいいだろう。
シナリオ
これもゲームをする上では必須。「GM不足で急遽GMをする事になった」とかって場合にはアドリブでやる事もあるかも知れないが、可能な限り事前に用意しておく事。なお、「深淵」の様にアドリブでのシナリオ作成を支援するシステムも存在するが、GM初心者にはあまり勧められない*1
筆記用具
たまに忘れるGMがいるが、敵の残りHPを記録したりするためにはやはり必要だ。メモを取ったり地図を書くための紙も用意しておく事。
ランダマイザ
ゲームによってダイスを使ったりカードを使ったり*2だが、それらを忘れちゃぁいけないよね。
キャラシー
これもゲームをやるためには必要。いざとなったらゲーム直前にコピーしてくるって手もあるが、事前にコピーしておくに越した事はない。
良好な体調
忘れがちだが、非常に重要。そもそも、体調が悪い時には遊んでないで家で寝ていよう。


 次に、必須というわけではないが、ある方が絶対にいい物。

サマリー
キャラメ等に使うデータ類はプレイヤー人数分コピーしておくべきだ*3。また、ゲーム中に参照する表なんかも人数分のコピーを取っておこう。ルールブック1冊を回し読みしてキャラメしたりするのは、プレイヤーにとってはかなりのストレスになるんでね。
戦闘盤とポーン類
戦闘盤面はへクス・シート*4スクウェア・シート*5と、PCやNPCを表すポーン類を用意しておくと便利だ。ゲームによっては必須だったりもするが、抽象戦闘のゲームでも戦闘エリアでどんな風になっているかイメージを持つために用意していて損はない。これを使う事で「後衛にいるキャラを近接攻撃してプレイヤーから文句言われる」なんて事を回避できる。ゲームショップに行けばへクス・シートとスクウェア・シートが表裏に印刷されている紙が100円位で売っている。これを適当な大きさに切って百円ショップに売っている透明なプラスチック・ケースに入れると便利だ。というのも、ホワイトボード・マーカーで戦場にある壁や障害物を書き込めば簡単に消せるので、使い回しがきく様になるからだ。
飲食物
GMはセッション中、一番しゃべると思って間違いはない。なので、咽を潤すために飲み物は最低限用意しておこう*6。また、飴の様な物も用意しておくと喉を痛めずに済むだろう。


 とまぁ、GMとしてセッションに参加するならこんな物を用意しておくと良いだろう。ちなみに、俺はセッションが早く終わった時のためにボードゲームやカードゲームを用意していったりもしている。さすがにそこまでする必要はないが、上記に上げた物は忘れずに用意しておこう。

*1:逆に、GMに慣れてくると「深淵」は簡単にアドリブでGMできるので楽なんだけどね

*2:未訳の「アサイラム」はビー玉を使い、「ジュウレンジャーRPG」はジャンケンをするけど、それは例外って事で

*3:想定されるプレイヤー人数分のルールブックを用意する人もたまにいるけど

*4:正6角形のマスが描かれているシート

*5:正方形のマスが描かれているシート

*6:俺はGMやる時に2リットルのペットボトルの飲み物を用意してる