ガンドッグゼロ

 今日はTRPGサークル「ニューディール*1」のオープン定例会。いつもサークルメンバーくらいしか参加していないのだが、今日は外部の方が3名参加。という事で2卓立つ。片方はサークル代表が「ウォーハンマー第2版」をやり、外部の方は全員そっちに行った。で、もう1卓は俺の「ガンドッグゼロ*2」。そして、プレイヤーは「ニューディール」のメンバー2人。
 今回の「ガンドッグゼロ」はスナイパー戦。先月スナイパー戦をやった時*3に「今度はスナイパー戦をGMでやりたいなぁ」と思ったので、俺的アレンジを加えて用意したわけだ。
 そして今回のPCは以下の通り。

カルロス・ハチノヘIII世
プレイヤーはしも氏。38歳男性のブラジル人。スナイパー・スカウト。クラスアーツは≪シャープシューター≫、≪ブルズアイ≫、≪シリアスウーンド≫、≪フェザーフット≫2つ。
ガルシア
プレイヤーはM氏。38歳男性のメキシコ人。オペレーター・スカウト。クラスアーツは≪ウォーキング・マニュアル≫3つ、≪フェザーフット≫2つ。


 今回のミッションは「ボリビアのアマゾン流域で麻薬密造村が発見された。しかし、そこには元ガンドッグのスナイパーがいる事が判明した。この麻薬密造村を制圧するためにはスナイパー対策が必要である。そのため、ブラジルを中心に活動する民間軍事会社ペドロ・タクティカル・ソリューソンズのエージェントであるPC達が送り込まれる」という物。
 さて、今回のセッションはスナイパー戦。そして、スナイパーの怖ろしいのは


「銃声が聞こえる度に人が死ぬ」


という事。なので、PCだけだと初期に撃たれたらプレイヤーが暇になる。てなわけでNPC登場。今回のミッションは、麻薬密造村を強襲するための強襲部隊であるNPC4人と、そのサポート兼スナイパー対策要員であるPC達という構成で行うわけだ。ちなみに、NPC達はルールブックの「兵士(リーダー)」「兵士(スカウト)」「兵士」「傭兵」のデータを使用。このNPC達をアルファ・チームとし、PC達がブラボー・チームとして行動を取る。
 という事で麻薬密造村に向かうガンドッグ達。まぁ、麻薬密造村側は見付かっているとは思っていないのでPC達に気付くわけはなく。とりあえず1日観察して夜に襲撃という作戦で行く。
 そして、観察。観察してみると前情報よりも明らかに人数が少ない。戦闘員も強制労働させられている非戦闘員も、多く見積もって前情報の70%いるかいないか。もっとも、この位の事では作戦変更をする根拠にはならず。とりあえず夜襲に備える。
 そして夜襲。ブラボー・チームの狙撃が夜襲の合図。建物*4から出てくる戦闘員達をブラボー・チームが狙撃し、アルファ・チームは村の建物内を制圧にかかる。そして村の制圧完了。
 さて、制圧した村。ここにある建物の中には20人以上の病人達がいる。そしてその病気というのは


ペスト!


 「感染力が高く、致死率が高く、しかし早期のワクチン接種ができれば大して怖くない病気」ってのを色々調べてみたらやっぱりペストだよなぁという結果に辿り着いたのでペストをバラ撒いてみました。なに、潜伏期間中にワクチン接種できれば怖くない怖くない。


ワクチン接種できればな。


 ちなみに潜伏期間は1〜3日。早いと18時間位で発症するらしい。って事で15時間後からターゲント・レンジを使用したチェイスを行う。PC達は<強靱>で判定し、追いかけてくるのは「ペスト」。ペストに追いつかれると発症して以後の行動に大ペナルティ発生。ちなみにレンジ1をクリアして逃げ切っても、ペストがレンジ1をクリアした時点で発症する。このチェイスは潜伏期間を決定する物であって、ペストの発症を抑えるチェイスじゃないのでねぇ。まぁ、ペスト発症しても帰ってからしっかりした治療を受けられるなら完治できるって事にしてあげた。いや〜、俺ってなんて優しいGMなんだろう(笑)。って事で、スナイパーと戦いながらペスト発症を抑える必要があるわけだ。それに、非戦闘員を助けるためにはスナイパーを排除しないと無理だしね*5
 で、ガンドッグ側がどう動いたか。
 まず、PC達の提案でアルファ・チームは村の制圧を続行。ブラボー・チームが2人一緒に行動してワクチンを取りに行く*6。その間にスナイパーを倒せればなお良しって事に落ち着く。
 そしてブラボー・チームが移動した同じタームで


村に待機していたアルファ・チームが狙撃される。


 容赦なくクラスアーツの≪ブルズアイ≫を使用してアルファ・チームの内3人が死亡。生き残った「兵士(スカウト)」は<局地行動>の目が良くて敵に発見されなかったので撃たれなかったってわけだ。
 その後、ブラボー・チームと敵スナイパーはお互いに発見できなかったので銃声は聞こえず。ブラボー・チームはエリアマップ外に出てワクチンを受け取る*7。で、麻薬密造村の病人達を救うためには敵スナイパーの排除が必要なので再び密林へ。
 ちなみに、ここで追加NPCを2人投入。データは2人とも「兵士(スナイパー)」を使用。何故追加NPCを投入するかというと、このシナリオの本来の構想は「NPCとPCが個別行動をして*8索敵し、NPCが撃たれた銃声を頼りにスナイパーの位置を特定しよう」って事だった。でも、索敵の目安になるNPCは村に待機という事で使わなかった上に一気に3人死んだからね。なので、銃声という目安のためには必要なのですよ。それに、もしPCが撃たれた場合にはこのキャラを使って貰うって事もできるしね。
 で、密林へGo!そして、密林に入って3時間後に追加で来たNPCの1人が狙撃されて死亡する。で、その音を頼りに敵スナイパーを追いつめ、カルロスがクラスアーツを駆使した狙撃にて敵スナイパーの頭が風船のように弾け飛んだ。
 という事で、PCには死者はなかった。しかし、NPCを合わせると8人中4人死亡。1ミッションの人員損耗率は50%というわけだ。いや〜、やっぱりスナイパーって怖いね。

*1:http://oridei.fool.jp/sub2.html

*2:http://www.arclight.co.jp/r_r/gundog0/top.html

*3:http://d.hatena.ne.jp/Taipei/20090118

*4:と言っても掘っ建て小屋だが

*5:ヘリとかで病人輸送しようとしてもパイロットを撃たれたらどうしようもないのでね

*6:通信機で本部に連絡し、エリア・マップ外に出ればワクチンを届けるヘリなどが待機しているとしたので

*7:ついでに自分たちはワクチンを接種する。GM的にはペストとのチェイスができなくて残念だったりする

*8:かたまって移動すると<局地行動>にペナルティが来るとした。ほら、大勢って目立つじゃん