K-20 怪人二十面相・伝

 財布の中を見たら「映画が1,000円で観れるよ」券が1枚入っていた。期限は3/1までなので今日使う事にする。
 今日観た映画は「K-20 怪人二十面相・伝*1」。舞台は第2次世界大戦が回避された世界の1949年の日本の帝都。サーカスの軽業師であり手品師でもある主人公がハメられて怪人二十面相として逮捕され、怪人二十面相と戦う事を決意するというストーリー。
 ストーリーから分かるように江戸川乱歩の小説を原作としているわけではない。なんでも、北村想氏の小説「完全版 怪人二十面相・伝」を原作にしているそうな。でも怪人二十面相だけじゃなく、ちゃんと明智小五郎や小林芳雄少年*2も出てくるよ。
 感想としては「思っていたより面白かった」かな。ストーリー構成がちゃんとしているのも評価できる*3が、やっぱり一番評価できるのは登場人物に無理ない個性を持たせて、その個性をしっかり描いている事だね。しっかりキャラ立てされている上でのストーリーやアクションなので飽きさせない。何度も見返すような映画ではないが、1回は観て損はないかな。
 いや〜、それにしてもアメコミヒーロー物みたいな映画だね。怪人二十面相にハメられ、因縁ができた主人公が……ってところが何かアメコミヒーロー物を観ている気分だった。体術とワイヤーギミックしか持っていないが、「生身に鍛錬やギミック」なんてアメコミヒーローはバットマンとかデアデビルとかいっぱいいるからねぇ。その1人と言われたら「なるほど」と言ってしまいそうだ。特に映画の終わり方がバットマンっぽい。
 ちなみに、この映画は「トーキョーN◎VA」っぽいとも言える。映画観ていて「あ、≪タイムリー≫使ってる」とか「それは≪フェニックス≫の演出ですね、分かります」とか「最後の脱出劇は≪エクソダス≫使ってるよな」とか、そんな風に思わずにはいられない。TRPG好きにも楽しめる映画だねぇ。

*1:http://www.k-20.jp/

*2:少年探偵団の団長で明智小五郎の助手

*3:無茶なストーリー展開の映画が多すぎるってだけかも知れんが