グスタフの子供達

 さて、今まで書いたかどうかは覚えていないのだが、グスタフは能力値的に病弱だ。というか、あと2年経つか経たないかという所で老衰判定が起こり、それで変な目が出ると衰弱死する。まぁ、これは能力値的にはしょうがない。で、随分前から俺達の中で「グスタフが死んだら継承者争いが起こるよね」という話が出ていた。
 今まで決まっていた事は「グスタフには3人の息子がいる」という事くらい。で、今回はその息子達の詳細を決めた。ほら、これから我らの本星マージシーに行くとしたら息子とかに会うからね。
 そして色々話した*1結果、息子達とその母親の設定が以下のように決まった。

リヒャルト・フォン・ベッケルハイム
長男。31歳男性。可もなく不可もなくという凡庸な男。能力値は「78668C」*2。長男という事で「マージシー総統代理」として本星マージシーに駐留。母親であるグスタフの妻クラウディアは死亡。
マクシミリアン・フォン・ベッケルハイム
次男。27歳男性。武闘派。能力値は「BA9869」。グスタフの側室となったカール・バルゼーの姉テレジアの息子。つまりカールの甥*3。軍人としての研鑽のため、副官の1人としてカールと共にエリンドゥを中心に活動中。母のテレジアは死亡。
クレメンス・フォン・ベッケルハイム
三男。19歳男性。芸術家肌で経験不足だが、頭はいい。能力値は「565CAA」。「こんな事をしたいわけではないのだが」という考えを持つが、グスタフの意向により「経験を積む」ために惑星デカルブの総督をしている。惑星フレンジーの貴族の三女でグスタフの次妻であるマルガレータの子。マルガレータは現在42歳で存命中。マルガレータは息子クレメンスの地盤固めとして本星マージシーに駐留。


 さて、これまでのグスタフとその家族達がどういう過去を持っているかが話し合いの結果決まった。だがその前に、以下の事が基本ルールブックとサプリメント「第5次辺境戦争」に書かれていると言っておこう。これは公式設定だ。

  1. 100年ほど前にあった第3次辺境戦争でマージシーは帝国領からソードワールズ領に変わった。
  2. 21年前に終結した第4次辺境戦争でマージシーはソードワールズ領から帝国領に変わった。
  3. マージシーはこのキャンペーンが開始さた時点では小国分裂状態だった。ちなみに、小国分裂状態とは1つの惑星の中でいくつもの国が別れている状態だ。つまり現在の地球みたいなもの。


 という事でグスタフ・フォン・ベッケルハイムの所有するベッケルハイム領は、このキャンペーンが始まる頃には「マージシーがソードワールズ領だった頃から帝国側の国だった」と決めた。星としてはソードワールズ領であっても、小国分裂状態だから帝国寄りの国があってもおかしくない。そして、星の中の3分の1が帝国寄りでも残りがソードワールズ寄りならソードワールズ領と言える。なので、第4次辺境戦争開始前にベッケルハイム領が帝国寄りであってもおかしくはない。それに、キャンペーン開始時はマージシーが帝国領であっても、同じ理由でソードワールズ領がある。なので、キャンペーン開始時のマージシーが要注意地帯である「アンバー・ゾーン」だったと考える事もできる*4
 さて、それではグスタフとその家族がどの様な過去を辿ったか。サプリ等に矛盾が起こらないようにと話し合いで決定した事を順に追って書いてみよう。

  1. ソードワールズ領である惑星マージシーにおいて、グスタフ・フォン・ベッケルハイムのグスタフ領は帝国寄りだった。
  2. グスタフは31年前の20歳の時に妻クラウディアとの間に長男リヒャルトをもうける。
  3. グスタフはカール・バルゼーの姉テレジア・バルゼーを側室として迎え、27年前の24歳の時にテレジアとの子であり次男のマクシミリアンをもうける。この頃からカールとの交友が始まる。
  4. 23年前でグスタフが28歳の時に第4次辺境戦争勃発。
  5. 第4次辺境戦争中、側室テレジアは、本妻クラウディア、長男リヒャルト、次男マクシミリアンの3人を逃がすもソードワールズとの戦火によって死亡*5
  6. 21年前でグスタフが30歳の時、第4次辺境戦争終結。それと前後して、第4次辺境戦争で受けた傷が悪化した本妻クラウディアが病死。
  7. 帝国から見てマージシーは帝国領として抑えておきたい拠点。そして、第3次辺境戦争時代以前から帝国寄りだったベッケルハイム領は帝国側として抑えておきたい。そう考えた帝国側が、惑星フレンジーの貴族の三女マルガレータを独身となったグスタフに嫁がせる。第4次辺境戦争終結1年後の20年前、グスタフが31歳の時の事。
  8. 第4次辺境戦争終結2年後で19年前、グスタフが32歳の時に次妻マルガレータとの間にクレメンスをもうける。
  9. キャンペーン開始時、悪党仲間に愛想を尽かしたヨハンがグスタフの元を訪れて配下となる。


 とまぁ、こんな過去があって現在のキャンペーンが始まるわけだ。う〜ん、人に歴史有りだね。これだけで10冊分位の小説書けるな。「トラベラー富国強兵キャンペーン序章」と言っていだろう。ちなみに、今やっているキャンペーンは「トラベラー富国強兵キャンペーン第1章」ね。
 でまぁ、継承権争いはこんな感じになるんじゃないかと。

  1. 我々マージシー軍の「活躍」が原因で第5次辺境戦争勃発。
  2. 第5次辺境戦争にはグスタフは生き残る。
  3. 第5次辺境戦争でゾダーンに蹂躙されたマージシー領の星々も徐々に回復傾向に。
  4. 第5次辺境戦争後、グスタフが病死。死の床でカール・バルゼーに「息子を頼む。しかし息子に能力がなければ君がマージシーを何とかしたまえ」と言い残す。ちなみに、この「息子」が3人の誰なのかを言う前にグスタフ死亡。
  5. 凡庸な長男ではダメだと、カール・バルゼーは甥でありグスタフの次男であるマクシミリアンを継承者として立てる。
  6. ヨハン・フォン・カネガスキーは「ここは関白になって全権を握るのが美味しい」と考え、継承権第1位の長男リヒャルトを支持。
  7. 「我が子を継承者に」と考えたグスタフの妻マルガレータが三男クレメンスを後押し。クレメンス的には「兄の顔を立て、兄弟仲良くしたい」と考えているが、やれば出来る子なので周囲が勝手に盛り立てる。


 う〜ん、素敵な継承権争いだな。とりあえず、これが「トラベラー富国強兵キャンペーン第2章」となるんじゃないかなぁと。ちなみに、第2章である継承権争いはこんな感じに決着が付くのではないかなぁと。

  1. 設定で山ほど負けフラグが付いているカール・バルゼーは、甥でありグスタフの次男のマクシミリアンの死体を抱えながら炎に焼かれていくイメージ。
  2. 長男リヒャルトを継承者として確立させ、その関白の地位を確立したヨハン・フォン・カネガスキー。悪党時代の癖が抜けずにお忍びで場末の酒場に飲みに行ったら、「俺の女に手を出しやがったな」と言って銃を乱射する男に遭遇。乱射男はヨハンの横にいた男を狙ったが、流れ弾がヨハンに当たる。「俺はこれからなんだ、こんな所で死んでたまるか」と言いながら、弾の当たり所が悪くてヨハン死亡*6
  3. 後ろ盾をなくした長男リヒャルトの暗殺をグスタフの妻マルガレータが画策する。同じく、リヒャルトも目の上のたんこぶであるマルガレータの暗殺を企てる*7。そして、共倒れ。
  4. 最後には、第5次辺境戦争で領土が激減し、後ろ盾であった母親もなくした三男クレメンスがマージシー総統となる。クレメンスは本心では一人の芸術家として生きていきたいものの、周りがそれを許さず。そして、持ち前の頭の良さを発揮して、なんとかマージシーの混乱を平定。第2章完。


 う〜ん、夢広がるなぁ。
 まぁ、キャンペーンがどうなるかはこれからの状況次第でいくらでも変わるだろう。とりあえず、今回のセッションでグスタフはデカルブまで移動した。そして、次回はデカルブにいる三男クレメンスとの面会、その後は本星マージシーに行って長男リヒャルトと妻のマルガレータと会う予定。さてさて、これからどうなる事やら。

*1:「悪ノリした」とルビを振っていい

*2:順番に「筋力度」「敏捷度」「耐久度」「知力度」「教養度」「身分度」を1文字で表している。能力値は2d6で決定し、10はA、11はB、12はCとして表記される。なお、キャラクター作成で最終的に13のD以上になる事はある。ちなみに、グスタフの社会身分度はD

*3:カールは彼を愛称の「マックス」と呼ぶ

*4:マージシーがアンバー・ゾーンである事は公式設定だ

*5:「武闘派の母は烈女だよね」という意見からこの設定。テレジアはイメージ的には「風の谷のナウシカ」のクシャナ妃殿下だと思いねぇ

*6:ヨハンてどうでもいい場面でどうでもいい理由で死にそうじゃん。それが悪党の末路っぽい

*7:リヒャルトも「凡庸」ではあるが「バカ」ではないのでね