納得できる内容で

 さて、シナリオ作りに関して気を付けるべき事について書こう。
 シナリオ作りで最も気を付けておかなくてはならないのは


「自分がプレイヤーだった場合に、納得できるか」


を考える事だ。
 例えば、GMが「洞窟は右と左の2手に分かれている。道はどちらも奥へ続いているみたいだね」と言ったとしよう。そこで君達が「じゃぁ右に行く」と言ったら、GMは「君達の足下が崩れた。君達は100mほど落下したので全滅した」と判定もなしに返してきたらどうだろう?普通の感覚を持っていたら納得がいかないだろう。 
 ここで問題なのは「デストラップがある事」ではなく、「前触れも判定もない」って事だ。逆に何らかの対策が取れれば、極端な話ではデストラップでもプレイヤーは納得する。例えば、「右の道は今にも床が崩れそうだ」とGMが言ってみたり*1、いざ崩れる時には崩れる直前に危険感知の判定をさせる、崩れた直後には落ちないように飛び退けたかの判定をするとかね。勿論、落下する時に空を飛ぶ魔法の発動なんかも考慮するべきだろう。
 とりあえず、プレイヤー視点で見た時に自分が納得できるかってのを考える事は重要だ。自分が納得できない事は他人も納得してくれいないからねぇ。この「プレイヤー視点で見てみる」ってのは忘れがちだが大事な事だ。
 「自分がプレイヤーだった場合に、納得できるか」ってのは、他にも色々な部分で気を付ける必要がある。というか、これから書く「シナリオ作りのコツ」ってのは全てこの一言に集約できると言ってもいい。という事で、次回も「自分がプレイヤーだった場合に、納得できるか」という事についての、別の側面での具体例を書いてみよう。

*1:知識系技能の判定に成功したら教えるってのでも構わないだろう