とりあえず良い方向へ、かな?

 東京都の「東京都青少年の健全な育成に関する条例」改正案が継続審議として6月定例議会に先送りされる見通しとなったそうだ。

都の性描写規制案、先送り見通し 民主が継続審議を主張
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031801000867.html


 もっとも、継続審議と決まるのは明日らしいし、推進派は明日にも結審したがっているみたいなので楽観視はできないが。継続審議ってのも「先延ばし」ってだけだしね。しかし、日本図書館協会が反対の意を示してくれているのは嬉しい事だ*1
 そういえば、東京都の条例案解釈に関する記事もあった。

東京都、「非実在青少年」に関する条例案の解釈など見解を発表
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100318_355520.html


 これを見て思うのは「だったら現行法だけでいいんじゃん?」って事。わざわざわけの分からない事しなくていいと思うんだけどねぇ。
 そもそも、「不健全な物を見せなければ真っ当な大人に育つ」って考え方が間違ってると思うんだよね。「世の中は清濁併せ持っており、その中で何が正しくて何がダメかをしっかり理解している」ってのが真っ当な大人だ。なので、清濁両方知らないとダメ。18歳からいきなり解禁しても「真面目一筋だった人が定年後にキャバクラにはまって全財産使ってしまう」なんてのと同じ様に残念な方向に暴走する可能性がある。勿論、だからといって大人が青少年に積極的にエロやバイオレンスな物を見せろとは言わない。大人は「ガキがそんな物見てるんじゃねぇ!」と叱りつけるべきだ。ただ、子供ってのは大人が思っている程バカでもなければネットワークが未熟なわけでもない。必ず大人が禁止する物を手に入れる。しかし、それを見て「なぜ子供が見ちゃダメだと言われているのか」と理解する事が重要なんじゃないだろうか?それが「成長」の助けになるはずだ。
 大人が子供に教えるべき事は


「他人に極力迷惑かけるな」


だけだ*2。子供にエロがダメなのも「肉体的に未熟だったり経済的に自立していない人間が子供を作ったら、生まれてくる子供に迷惑かかる」からだ*3。勿論、世の中は完璧に「迷惑をかけない」ってわけには行かないが、それでも迷惑をかけない様に気配りをする事は大切だ。てか、それがあるから社会が成り立つ。
 教育を考えるならば「子供が本当に学ぶべき事は何か」って事を見失わない様にして欲しいなぁと思う。

*1:http://www.jla.or.jp/kenkai/20100317.html

*2:それに追加するなら「喜ばれる事は無理しない範囲でやってやれ」くらいだ

*3:肉体的に未熟だと母体にも悪影響出るしな