こっそり施行

 本日、改正貸金業法が施行された。この法律は、今まで「グレーゾーン金利」と呼ばれていた金利を改正した事と、個人の総借入額が年収の3分の1以内に制限される「総量規制」が特徴的だ。
 この法律はグレーゾーン金利をなくしたという点では良い法律であるとは思う。ただ、闇金にとっても美味しい状況なんだよねぇ。
 というのも、総量規制のおかげで借金の道を断たれると闇金に流れるって可能性が高いからだ。特に専業主婦の場合*1は配偶者の年収を証明する書類や同意書が必要で、消費者金融の中には「審査にコストがかかるから自身の収入がない人には貸さない」って所も出てきてるらしいんだよね。そういう人達は遊ぶ金欲しさではなく、何らかの事情で生活費に困窮している人達だから、そこで借金できなくなると闇金行くしかないよな。
 一応、借金に関する相談に関しては金融庁ホームページ*2とかにも書かれているし、借金返済に関しては借りている先に相談するとなんとかなる事あるし、出費の見直しをするとなんとかなる事もある*3
 とりあえず、この法律の欠点は周知されていないって事だよね*4。俺は金融関係のシステムいじっている知り合いから聞いたりしたので知っていたが、一般的には「いきなり借りれなくなった」って状況が多いと思う。法律施行するなら周知を徹底して欲しいよな。この辺はやはり「お役所仕事」ってヤツか。

*1:専業主夫の場合も

*2:http://www.fsa.go.jp/

*3:保険を替えると安く済む事あるしね

*4:ネットなんかで情報収集していれば知る事はできるが、それは「周知」ではないよね