自白剤は薬局で

 さて、キャンペーンの続き。レフリーは引き続き俺で、今回のPCは以下の通り。

ヘルムート・フォン・ラコックシュタイン
プレイヤーははまちゃん氏。46歳男性。元外交官の2等事務官。社会身分度が高くて帝国の男爵位を持つ。
クラリッサ・シューベルト
プレイヤーはジャック氏。18歳女性。元宇宙鉱夫。表向きは「万能」技能で何でもやれるためにチームにいるという事になっている。実は超能力者でテレパスと念動力が使える。ちなみに、超能力者は帝国では違法なのでチームメンバーに超能力者とは明かしていない。
ラファエル・マス
プレイヤーは虎魂氏。26歳男性。元自由貿易商船の4等航宙士。若くして「偽造」や「贈賄」技能を持つナイスガイ。


 さて、前回はクラリッサ・シューベルトがゾダーンのスパイと思われる占い師を追って惑星レンスカンシに行ったところをやった。そして今回は、その間ヘルムート・フォン・ラコックシュタインとラファエル・マスが何をしていたかをやる。
 とりあえず、この2人は表向きは外交官とその補佐官。という事で、惑星ダナリッパの元老院の貴族*1について後ろ暗い事がないかの調査をする事と彼等に会う日々を過ごす。
 元老院の貴族達は惑星レイダイン*2における在ダナリッパ人への支援に対して、賛成派が3人、反対派が3人、中立派が4人と以前決定した。そして彼等を調査した結果、前回までに反対派のアリゴ・バルダッサーエに助言していた占い師がゾダーン人である事を突き止めてスパイなんじゃないかという事で追っていた。で、今回他の元老院貴族を調べた結果、中立派のコラードマッジョーニに後ろ暗い事がある事が判明。ちなみに「後ろ暗い事があるかどうか」は、レフリー判断ではなく、ダイスふってランダムに決定している。後ろ暗い事があったら、その内容を具体的に決めようってわけだ。
 で、中立派のコラードマッジョーニは「実は弟が入れ替わっているんじゃないか」という噂があると判明した事にする。どんな事があったかというと、4年半前に他惑星に留学していた双子の弟レオナルド・マッジョーニが「持病が悪化」という理由で突然帰国。4ヶ月後に死亡した事になっている。そして、帰国したとほぼ同時にコラードマッジョーニが人が変わった様に浪費家になった。この星のテックレベルは高いので数ヶ月位の死体の保存は余裕。という事で「実は兄のコラードマッジョーニが死亡したから、そっくりの双子の弟レオナルド・マッジョーニが呼び戻されてコラードマッジョーニの代わりを努めている」というわけだ。何故わざわざ入れ替わったかというと、コラードマッジョーニが死亡したとしたらマッジョーニ家は元老院に再選するかどうかは分からない。だが、コラードマッジョーニは死んでいない事にしておけば元老院の地位は確保できるって寸法だ。突然浪費家になったのも、家長となったレオナルド・マッジョーニが自由にできる金の多さに浮かれてしまったって事なら納得いくって分けだ。てなわけで、この噂の裏付けが取れれば揺するネタにはなる。
 また、レイダインの在ダナリッパ人支援反対派のロレンツォ・メッツェナに会見。彼が反対派の理由は、在ダナリッパ人勢力「ピジョン派」のリーダーと昔ゲームで揉めたという事が原因。で、そのゲームに関してヘルムート・フォン・ラコックシュタインが嗜んでいるという発言をして一戦。一応「万能」技能によって判定をして負ける。そして、反応表を振ってみると「とても友好的」になうる。おそらく「囲碁で例えると、有段者が指導碁を打って色々教えたい」という感じになったんじゃないかなぁと。
 しかしロレンツォ・メッツェナと友好関係になったからといって、ピジョン派リーダーのシクレッツァ・ペッティロッソのわだかまりが解決するわけもなく。ゲームを再戦させるとしてもロレンツォ・メッツェナはレイダインにわざわざ行ってくれるわけはないし、シクレッツァ・ペッティロッソがダナリッパに来る理由もない。会わないので再戦は無理ってわけだ。
 そしてそんな中、クラリッサ・シューベルトがゾダーンのスパイとおぼしき占い師をダナリッパに連行してくる。で、とりあえず尋問。しかし、達成値は成功ギリギリの8。「尋問」に関しては、達成値を鑑みてレフリーが情報を渡すとなっているので「ダナリッパ人でない事は認めた」程度とする。という事で、翌日自白剤を使って尋問しようとなったのだが、ここで惑星ダナリッパの面白い設定が分かる。
 惑星ダナリッパのテックレベルは高い。しかし、法律レベルは低い。なので、自白剤は手に入り易い。その上、自白剤は合法である可能性が高いのだ。ルールを見るとそう書いてある。で、判定してた結果「自白剤は合法で簡単に手に入る」となる。


え?もしかして自白剤が薬局で売ってるんじゃね?


 うわ〜嫌な星だなぁ。
 で、薬局で購入した自白剤を使って占い師を再尋問。自白剤には「真実をしゃべる」みたいな事が書いてあり、「尋問」技能の欄には「自白剤はDM*3となる」と書いてある。しかも、自白剤のDMがどれだけかとは書かれていない。なので、「真実をしゃべる」と書いてあるからDM+4*4として判定。しかし、ここでまさかのピンゾロ。「トラベラー」は一応、クリティカルもファンブルもない。しかし、ピンゾロでの達成値は8。つまり「ダナリッパ人でない事は認めた」以上の情報は得られないわけだ。
 そしてこの占い師の処遇は、尋問と平行してレイダインの在ダナリッパ勢力支援賛成派のフランチェスコ・ポラッコに引き渡す算段になっていた。なので「ダナリッパ人でない事は認めた」という事以上の情報を得られないまま占い師はPC達の手から離れてた。
 で、占い師の尋問などをしている間にクラリッサ・シューベルトは惑星レイダインにいるヨハン・フォン・カネガスキー*5の元に飛ぶ。というのも、前回のセッションで惑星レンスカンシのオスク・バム大佐にマージシー*6が惑星レイダインを狙っている事がバレ、オスク・バム大佐からヨハン・フォン・カネガスキー宛ての親書を渡されていたからだ。
 で、クラリッサ・シューベルトは惑星レイダインに到着するまでの間に他のPC2人が何をやるかを決める。しかし、これといった発展はない。
 という事で、セッションは詰まり始めた。今回のPC達としても「在レイダインのダナリッパ人をダナリッパが支援すれば惑星レイダインの騒動の足しになる」ってレベルの事に対する工作であり、あまり無理をする理由はない。なので、ダナリッパとマージシーの外交ルートを確立すれば当面の目標はクリアするよなぁという目標の下方修正が始まった。
 とまぁ、こんなところで今回のセッションは終了。ダナリッパ編がどう動くかは次回のセッション次第だねぇ。

*1:この星は貴族政治

*2:このキャンペーンの当面の攻略目標

*3:"Die Modifier"の略。要するにダイス目への修正

*4:2d6に+4修正って分けだ。ちなみに、尋問に参加した者達の「尋問」技能の合計値もDMになるとルールにある

*5:このキャンペーンにおける俺のメインPCであり、今回のPC達全員の上司

*6:我らが母星