あしたのジョー

 今日は午後の早い時間から自由な時間を作れたので、実写版映画「あしたのジョー*1」を観に行った。これは名作ボクシング漫画「あしたのジョー」を映画化した物で、力石徹が死に、その死を乗り越えて泪橋のドヤ街に矢吹丈戻ってきたところまでを扱っている*2
 いや〜、思ったよりちゃんと「あしたのジョー」だったよ。「SPACE BATTLESHIP ヤマト*3」が思ったよりちゃんと「宇宙戦艦ヤマト」だったって事以上に手抜きはしていない感じがした。
 俺がこの映画を観に行った目的は「香川照之氏の丹下段平」を観たいがためだけだったのだが、伊勢谷友介氏の演じるイケメンになった力石徹も結構格好良くて評価できる。体重測定の時の痩せ方はCGとかじゃなくてホントにあそこまで減量したらしいからね。役者魂って凄い。あぁ勿論、香川照之氏の丹下段平は良かったよ。香川照之氏ってホントにどんな役でもこなすなぁ。変な役者が丹下段平を演じていたら「ふざけるな!」と思うが、香川照之氏の丹下段平はアリだ。あと、大衆食堂屋のオヤジ役のモロ師岡氏がいい味出していたなぁと思ったり。
 この映画は思っていたよりはしっかりとした映画だったけど、気になるところは「力石徹矢吹丈よりカッコイイ」ってところかな。いやまぁ、原作がそうだと言えばそうなんだが。あとは力石徹が死んだ時の矢吹丈の悲嘆にくれるシーンが全然心に響かないとか、ドヤ街の子供が全く成長しないのも実写にするとリアリティないよなぁとか、エンディング曲が映画の雰囲気に合わないなぁとか思ったり。
 ともあれ、「何でわざわざ実写化するんだろう?」って偏見を捨てて観れば結構面白い映画ではあったよ。実写版のマンモス西とかウルフ金串も見れたし。個人的には続編を作って欲しいなぁと。ほら、ハリマオの「飛翔戦法」とか「後方ひねり回転ダブル・アッパー」なんか実写で見てみたいじゃん。

*1:http://www.ashitano-joe.com/index.html

*2:原作知っているなら予告編見た時点で予想が付く事だろうからネタバレでも書いていいよね?

*3:http://yamato-movie.net/index.html