「深淵 第二版」のGMをやる

 今日はポッカリと暇ができてしまった。という事で、ゲーム仲間に声をかけてセッションをやる。とりあえず「遊ぼうぜ」と声をかけたのは俺のなので俺がGMで。そして、今回は「深淵 第二版*1」をやる。ちなみにプレイヤー達は「深淵」を初めてやるか1回やった事がある程度らしい。なるほど、だったら変化球*2ではなくて「普通」のセッションをやろうかなぁと思う。まぁ、普通といっても渦型*3のセッションをしたのだけれどね。そして、今回のPC達は以下通り。

ムジカ
プレイヤーはぱいのみ林檎氏。12歳女性。テンプレートは「戦災孤児」。開始時に持っている運命は「48:戦争の傷跡」と「60:心変わり」。戦争で焼け出されて今回の町に流れてきた。その時に治療をしてくれたライエルの末座司祭に憧れているが、その司祭が最近冷たいらしい。
ルフレッド
プレイヤーはTelmo氏。32歳男性。テンプレートは「移動判事」。開始時に持っている運命は「56:魔族への復讐」と「91:運命の介添え人」。辻斬り殺人の容疑者を裁くために今回の町に呼ばれた。昔、冤罪で同僚を死刑にしてしまった苦い経験があり、その時に暗躍した魔族に復讐を誓っている。
アスピナ
プレイヤーはしえすた氏。28歳男性。テンプレートは「傭兵」。開始時に持っている運命は「87:際立った性格」と「93:運命の器」。「女みたいな名前だ」みたいに名前をバカにさえるとバーサークする*4。辻斬り事件の容疑者。半分魔剣化した愛用の武器を持ち、それを振っている前世の記憶がおぼろげにある。


 今回はムジカの運命に「心変わり」がある。これは恋人が心変わりをしてしまうという運命だ。今回は「憧れの先生」という事になったのだが、最近冷たい態度を取る様になったのは変わらない。という事で、この運命が来たら今回の魔族は「不和の侯爵サードナ」絡めるしかないんじゃねぇかなぁと思い、シナリオの裏で糸を引いている魔族はサッちゃんに決定。
 魔族が決定すると大体の方向性が見えてくる。今回の辻斬りもサードナの導きによるものだろうし、アルフレッドが冤罪事件を起こした時の魔族もサードナだろう。そして、アスピナの武器を魔剣ぽくしたのもサードナと思われる。よし、大体のシナリオは完成。あとはセッション中に出てくるアイディアを拾ってプレイヤーの求めるエンディングに持っていくだけだ。
 という事で、セッション開始。辻斬り事件の容疑者として捕まったアスピナと、それを裁くために来たアルフレッド。そして、窓から覗くムジカというオープニングからスタート。で、セッションの途中に「結局辻斬り事件の犯人はアスピナがいい?それとも無実がいい?」という意見を聞いたり、夢歩きで超越幻視した時に「ムジカは実はサードナの血を引いている」とかいう運命をノリで与えて行った結果、最終的にはこんな風になった。

  • ムジカはサードナの娘として覚醒。そして、前世でサードナ信仰の教団の教主だった事を思い出す。
  • アスピナは前世はムジカの元で戦っていた神官戦士長だった。そして今回の辻斬りは、半魔剣となっている愛用の剣が血を求めた時に酔っぱらっていたので抵抗できずに行った。そして記憶が飛んでいた。
  • ルフレッドはサードナの玩具として人生を弄ばれていた。そして、今回のムジカとアスピナの覚醒に巻き込まれて死亡。


 という事でプレイヤーの意見を色々と汲んだ結果、今回の事件は戦争そのものから「ムジカとアスピナを目覚めさせるためのサードナの策謀だった」という真実に落ち着いた。アルフレッドの唯一の抵抗は「サードナは生かしておいてもっと弄ぼうとしたのだが、アルフレッドはそれを良しとせずに死んだ」って事くらいかな。まぁ、全てが魔族の思い通りにならなかったってのが「人間が魔族に一矢報いた」って事なのだろう。
 ちなみに、第二版になって初めて「移動判事」のテンプレートを使っているのを見たが、このテンプレートって初期手札に「叙事詩に残る一撃」を持っているのね。最初からこのカードを抱え込めるって凄いなぁと思った。

*1:http://www.amazon.co.jp/dp/4757738889

*2:「深淵 第二版」のテンプレートには「オズの魔法使い」を元ネタにしたテンプレートとかある

*3:PCのテンプレートと運命が決まってからGMがアドリブでシナリオを組む方式

*4:Zガンダム」のカミーユも初期には「際立った性格」の運命を持っていたんだろうなぁ