in Seattle

 今日から新たなキャンペーンが始まった。今回始めたキャンペーンは「ヴァンパイア:ザ・マスカレード*1」。現代社会の闇に巣くうヴァンパイアとなるTRPGだ。ちなみに、このゲームではキャンペーンの事を「史劇」と呼ぶ。
 今回は以下の様に公式設定を変更した。

  • "Time of Judgment"シリーズはなかった。なので、ゲヘナもまだ来ていない。
  • 現実世界で起きた事は全て起こった*2
  • 場所はアメリカ北西の街シアトル。公式設定があったとしてもオリジナルに改変*3。シアトルはカマリリャの勢力圏内。


 という事で、ストーリーテラー*4は俺で、今回から闇に生まれた血族達は以下の通り。

ウィリアム・マクファーレン
プレイヤーは虎魂氏。外見年齢60歳。男性。ヴェントルー氏族。訓えは≪支配≫3。資産家で市政にも影響力を持つ。
サムソン・マジェーレ
プレイヤーはジャック氏。外見年齢37歳。男性。トレメール氏族。訓えは≪魔術(血の魔術)≫4。グール上がりで導師の屋敷住まい。
エリック・ファーガス
プレイヤーはフレッド氏。外見年齢不詳。男性。ノスフェラトゥ氏族。訓えは≪隠惑≫3。元俳優だけど、氏族的に見る影もない。
“スパイク”
プレイヤーははやかわ氏。外見年齢20代の後半。男性。ブルハー氏族。訓えは≪剛力≫3と≪瞬速≫2。元軍人の黒人。
リュドミラ・クドリャフワ
プレイヤーはJF氏。外見年齢15歳。女性。トレアドール氏族。訓えは≪威厳≫3。ロシア系美少女クラブに通う。
レイン・ヤシマ・アルカード
プレイヤーはWYVERN氏。外見年齢18歳。女性。トレアドール氏族。訓えは≪威厳≫3。マーケティングコンサルタント


 今回は公子に謁見をして「雛」から「幼童」になるところから始める。で、幼童になるための仕事として、捕えたケイティフ10人の処分を手伝わされる。ちなみに、5人は実験用にトレメール氏族の参議が持って行き、残りの5人は檻に入れてバーナーで炙る。また「誰が最後まで立っているか」の賭けをして公子がご機嫌になったり。
 そして、2日後。彼等は再び公子に呼び出される。行ってみると、街の参議達全員が集まっている。ちなみに、シアトルはカマリリャ六大氏族全てが揃っており、公子はヴェントルー氏族の参議も兼ねている。
 さて、参議会に召集された一行。そして、公子は口を開く。


公子「ウィリアム・マクファーレン。君はこの街のために身を粉にして働く覚悟があるかね?」


 え〜、分かると思うけど、答えは「はい」か「イエス」しかないからね。なので「はい」と答えるウィリアム。すると


公子「皆の者、聞いたかね?おめでとう!新しい公子様の誕生だ!」


 という事で、元公子はヴェントルー氏族の参議兼公子補佐となり、ウィリアム・マクファーレンが新たなる公子として参議会に祀り上げられた。
 はい、意味もなくこんな事は起こりません。という事で、早速問題が。その前に、この街の設定を書いておこう。

  • この街のカマリリャは以前サバトとの抗争を行い、そこで血族の乱造をした。
  • 抗争が沈静化したら、長老達は若い血族を捨て駒にし始めた。
  • 怒った血族達はカマリリャを離反して叛徒化した。
  • 現在、カマリリャ構成員は100名程。叛徒は30名程。
  • 叛徒を潰す事は可能だが、カマリリャも大ダメージを負う。そこをサバトに付け入らせるわけにはいかない。
  • カマリリャは叛徒達と「六条の掟に従うならばダウンタウンを版図とする事を認める」という協定を結んだ。


 さて、そんな情勢の上でこのこの様な問題が参議会から提示された。

  • 先日処刑したケイティフ10人の内、2名が叛徒の仲間であった。
  • 叛徒側はケイティフ2名の返還を要求している。
  • カマリリャと叛徒の交渉は緩衝地帯において公子自らが赴く事になっている。
  • その交渉は3日後。


 はい、ウィリアム・マクファーレンはスケープゴートにされたわけですな。勿論、他の5人は参議会から護衛として任命されてますよ。
 という事で、3日の間に情報集め&根回しをする新公子一行。とりあえず、叛徒側と接触して「前公子がケイティフ2人を処刑しちゃったので返還不能。でも、全面戦争はお互いに避けたいよね?」という打診を行う。
 で、会見。根回しもせずにこの場で「2人殺しちゃった、てへぺろ」みたいな事を言ったら総攻撃してやろうと思っていたんだが、事前に叛徒側のトップにその情報が行っていた上に「全面戦争は互いのためにならない」という事を伝えておいたので、叛徒側も「メンツが立つ様にして貰えれば手を打つ」となった。で、以下の様な形で手打ちになった。

  • 実権があるかどうかは別として、今はウィリアム・マクファーレンが公子である。
  • 公子の権限として、誰に≪子≫を作らせるかを決める事ができる。
  • 叛徒側にはヴァンパイアにしてやりたいグールが4人いるので、その4人の≪抱擁≫を許可する。
  • ≪抱擁≫はその場で行い、ウィリアムはエリュシオンに直帰してこの対応をシアトルの血族全員に即時公表する。そうすれば参議会がどうこう工作する時間も与えずに済む。


 勿論、これはウィリアム・マクファーレンが公子から失脚する事を前提の話だ。だって、カマリリャの参議会としては叛徒側が4人も増えるのを許可するのは利敵行為だからね。でも、エリュシオンで発表されちゃったらウィリアムを闇に葬るわけにもいかなくなる*5。なので、せいぜい「資質不充分として公子の座から下す」くらいしかできないわけよ。まぁ、公子から幼童に戻されたら、事情を詳しく知らない奴等にバカにされるだろうけどね。
 ともあれ、参議会の傀儡公子になるつもりのないウィリアム・マクファーレンは叛徒側が提示した上記の案を受け入れ、めでたく公子から幼童に戻ったとさ。ちなみに、ヴェントルーの参議がすぐに公子に復帰するのは色々と外聞がよろしくないので「公子経験のあるヴェントルーの参議が公子代行をする」事となった。そして、一行の「ぶっ殺すリスト」に参議会の面々の名前が記されましたとさ。

*1:http://www.amazon.co.jp/dp/4883750213

*2:公式設定では911のテロはなかった事になっているらしいが、今回の史劇では起こっている等

*3:ワーウルフ:ジ・アポカリプス」用の設定はあったけど「ヴァンパイア:ザ・マスカレード」の設定はなかったと思うんだよね

*4:GMの事

*5:現公子の権限の元に行った事に対しての攻撃は、権力の前提条件を否定する行為だからね。権力を笠に着ている奴等がそんな事できるわけがない