その後
皆で飲みに行く。途中でサークル代表とS氏が帰ったが、その後も4人で飲み続ける。で、当然ゲーム話になる。
俺「『ドルアーガ三部作』で俺は算数が得意になった!」
「ドルアーガ三部作」とは、東京創元社の創元社推理文庫から出ていた鈴木直人氏が書いたゲームブック3冊の事だ。ちなみに「悪魔に魅せられし者」「魔宮の勇者たち」「魔界の滅亡」の3冊連作物。
俺がこのゲームブックをやったのは小学校高学年の時。そして、最終巻「魔界の滅亡」には数学問題を解かなければ先に進めず、その答えが載っている魔導書を読むと生命力の原点が減ってしまうのだ。なので、生命力を減らしたくない俺は必死で数学問題を解いたわけだ。
なぜ「算数問題」ではなく「数学問題」かというと、1次方程式を使うと楽に解ける問題だからだ。とはいえ、1次方程式を習いたての中学生にとっても手応えのある問題。なので小学生の俺にとっては難問。まぁ、小学生時点で習っている内容でも解ける*1のだが、
小学生の俺は自力で1次方程式をマスターしたのだ。
XYZなどを使った1次方程式を知らない俺は、小学生で習った○△□×を駆使して問題を解く。
「○+3=5*2の時の○は2だよなぁ。これって計算で求められないかなぁ」
「+3*3が邪魔だなぁ。だったら3を引けばいいのかな?」
「“=”って記号は左と右*4が同じになるって事だよなぁ。って事は左から3を引いたから右からも3を引かなきゃダメだよね?」
「○+3−3=5−3ってことかな?じゃぁ、整理すると○=2。あれ?計算で求められるんじゃいないか?」
そして、四則演算を色んなパターンで試してみてこの計算の正しさに確信を持つ。という事で、小学生にして1次方程式を理解。しかも、誰にも教えられてないのに自力で1次方程式の概念を修得!執念だよねぇ。
俺「どんな算数ドリルよりも勉強の助けになったよ、『ドルアーガ三部作』」
そんな話をしながら飲んでいた。