シナリオ・タイトル「王都への道」

 これは基本ルールブック付属シナリオ。内容は「エステルランド王都フェルゲンにアンセル王子が駆けつける」という物。PC達はアンセル王子と合流してフェルゲンに向かう事になる。
 やってみた感想。


結構DQNなシナリオだ。


 まずアンセル王子がDQNだ。腐女子狙いの病弱キャラなのだが、妹萌えだし、聞いてない事をベラベラしゃべるし、戦術おかしいし。プレイヤーとして言えば手助けする気になれない男だ。まぁ、PC的には手助けしないと事故なので手助けするけどさ。
 次にPCの立ち位置的にも変だ。3枠と1枠の立ち位置逆じゃね?元々は1枠のPCはヒロイン*1対応キャラなのだろうが、全くその立ち位置が機能せずに単なる道案内になっている。で、ラスボスは3枠の宿敵。まぁ、ページの都合で1枠とヒロインのシーンが大幅にカットされたんだろうが、もうちょっと何とかしようよ。
 そして、フェルゲン加勢への戦術。アンセル王子は2枠PCのみを連れてフェルゲンに加勢に。そして隠し通路から入城。……いくら聖痕者とはいえ、たかが2人加勢に行ったところで何だって言うんだ?しかも隠し通路から入城って盛り上がりも何もない。
 最後に、最もDQNなのはマローダー*2と2回も戦闘した事。プレイヤー心理としてはラスト戦闘はPCの戦力を思う存分発揮して戦いたいものだ。しかし、ラストバトル以外に戦闘が起こり、しかも戦闘用の奇跡*3を使わないとならない。そして奇跡はシナリオ中は回復しない。なので、ラスト戦闘ではフルパワーで戦う事ができない。これ、プレイヤーとしては凄いストレスになる。ラスボス戦以外の戦闘はあってもいいが、その時は戦闘用の奇跡を消費しないでいれる様にしないと、ちょっとねぇ。
 以上の様な理由で俺的には「DQNシナリオ」と認定。ちなみに、アンセル王子がこっそり入城しただけでフェルゲンが敵兵に包囲されている状況はいっこうに変わらないはずなのに、シナリオには「危機は去った」と書かれている。ハイ?

*1:今回はヒルデガルド姫

*2:必ずPCと敵対する者達

*3:強力な力。PCの見せ場を作ると思いねぇ