シナリオ「ジーラのワイン」

 今回のシナリオは本来キャンペーン・シナリオの中の1本だ。ちなみにレフリーの弁に寄れば、そのキャンペーンは

  • 暴漢に襲われている者を助けないとキャンペーン終了。
  • 博物館に強盗をしに入らないとキャンペーン終了。


と色々アレな展開が起こるらしい。はい、そんなキャンペーンの中の1シナリオです「ジーラのワイン」。
 まずは惑星ジーラに着いたPC一行は宇宙港から出るわけだが、問題はこの星の治安レベル。低過ぎて危ないのではない、高過ぎるのだ。もう、何で逮捕されるか分からない。超怖い。という事で法律事務所に行って法的庇護を得るわけだ。ちなみに、外を歩くと逮捕される可能性があるので、移動は基本的にタクシー等の「ジーラの交通法規を熟知しているプロが運転する車」を利用する。
 で、ある会社の手助けをする事になる。その仕事は、帝国のメガコーポであるテュケラ運輸を出し抜いて高級ワインを他の惑星にワインを売りに行く事。この時点で「この高級ワイン保管所の情報をテュケラに売れば手っ取り早く金になるなぁ」とか思ったのだが、それだと30分位でセッションが終わってしまうので考えなかった事にする。
 で、この貿易に必要な4種の許可証とNPC用の2人分の旅券を2週間以内に手に入れて欲しいといわれる。そして色々な役所に行くのだが


A局受付「それはX課の者が知っているかも知れません。アポイントを取りますか?」
A局X課員「それはうちでは扱っていません。どこで扱っているか?知りません」
B庁受付「それはY事務所の者が知っているかも知れません。アポイントを取りますか?」
B庁Y事務所員「うちではこの書類に必要な署名しています。発行はどこで?知りません」
C省受付「それはZ部の者が知っているかも知れません。アポイントを取りますか?」
C省Z部員「その書類を発行していますよ。必要な署名はどこでするのか?知りません。発行は7週間後になります。もっと早く発行して欲しい?それでは我が部の部長を紹介しましょう。アポイントを取りますか?」


これがたらい回しか!


 期限が2週間なのにアポイントが2日後とか3日ごとかは当たり前。回るべき場所は多いのだがPCは3人。絶対的に人数と期間が足りない。正直初日で「期日までに書類集めるの無理じゃね?」と思う。非合法で強引な手段を使えば集められる可能性はあるが、いくら大金が入るとは言え赤の他人のためにそこまでやる義理はない*1。しかしまぁ、契約完了を目指すのは義務なので書類集めに奔走する。
 そして運命の5日目の夕方。


書類が揃わない事確定!


 いくつかの書類の発行が契約期間後。それを早める事ができない。これで契約不履行は確定だ*2。という事で、現時点で最大の利益を出すために冒頭でオミットした「テュケラ運輸に高級ワイン保管所の情報を売る」を行う。そして契約不履行を訴えられないうちに早々にジーラから逃げたのであった。

*1:まぁ、書類を手に入れるために役人に賄賂渡す位はしたけれど

*2:その前に書類に必要な署名をどこで得るかという情報が絶対的に足りていなかったんだがね