理由を考えよう

 さて、昨日は「シナリオの作り方」を既存の本を紹介する事で横着した。なので今日はシナリオを作るコツってのを少々。ではどうするかと言うと、


リアリティを持たせる。


 シナリオを作る時にはやっぱりリアリティが欲しい所だ。例えば「細い通路を抜けたら巨大な広場で行き止まりになっており、そこにはドラゴンが!」とかってGMに言われても、まず最初に思うのは「そいつ、どこから入ったの?」だろう。他にも「封印されていた遺跡の奥深く、そこにいるゴブリン達」って言われたら、やはり「そいつら何でここにいるの?何食って生活してるの?」って思うはずだ。
 まぁ、上記の例は「それは魔法で」という便利な言葉で片付ける事もできるが、やはり釈然とはしない。シナリオを作る上では「何故それがそこにあるのか」や「何故そいつ等がそこにいるのか」を考えて作るべきだろう。
 そして、最も考えなくてはならないのは「何でこの事件の黒幕はこんな事件を起こしたのか」だ。GM的には「この位の敵ならバランスいいかなぁと思った」程度だろうが、やはりシナリオに登場するとなれば納得のいく動機が必要だ。そうでなくてはリアリティは出ない。
 このリアリティというのは、なくても遊べるシナリオが出来上がったりもする。だが、あるとシナリオに臨場感が出る。この臨場感ってのは結構大事で、プレイヤーを知らず知らずの内にセッションに集中させたりできる。逆にリアリティがないと、シナリオで取るべき行動の指針が見あたらなくなってセッション崩壊が起きる可能性もある*1。なので、シナリオ作りはリアリティという物を考えながら行った方がいいだろう。
 余談だが、バカゲーではあえてリアリティを無視してシナリオを作る場合がある。これはあり得ない状況を皆で笑うためだ。まぁ、こういうパターンは例外なのであまり気にしない様に。基本は「リアリティのあるシナリオ」だからね。
 さて、土日はまたゲームやってその事をつらつらと書くつもりなので、この続きは月曜日にでも。

*1:常識が通じないと、どんな行動が取れるか判断できないからね