リアリティ

 さて、最近書き始めた「シナリオ作りのコツ」。前回「自分がプレイヤーだった場合に、納得できるか」という事が大切だと書いたので、今回は前回書いた事柄とは別側面でこの事について書いてみよう。
 「自分がプレイヤーだった場合に、納得できるか」という事で外す事が出来ない事柄。それは


「リアリティ」


だ。リアリティのないシナリオは非常に薄っぺらく感じさせてしまう。
 リアリティと言っても色々ある。例えば、舞台設定。ダンジョンを作ってそこを「昔の神殿」と設定した場合、礼拝堂と思える場所がないとピンと来ないだろう。また、一般家庭の地下に広大なダンジョンが広がっているのも変な話だ*1。やはり、冒険の舞台には「それっぽさ」が欲しいところだ。
 また、NPCの行動原理にもリアリティを持たせなくてはならない。例えば「山賊の降伏」とかは微妙なところだ。大抵のファンタジーTRPGの世界観だと山賊は死罪だ。となると、戦闘で分が悪くなったら降伏するよりも逃げる事を考えるだろう。もし逃げる事ができないなら突破口を作るまで戦闘を続行するだろう。簡単に降伏するならばそれなりの理由がないとおかしい。また、「どんな犠牲を払っても金が欲しい」というNPCを設定したら、簡単に金儲けを諦めるわけがない。こんな感じで、NPCの行動原理にリアリティを持たせないとシナリオ自体が支離滅裂になる。
 さて、「リアリティ」と書いたが、TRPGは様々な世界観がある。ファンタジー世界もあればSF世界もある。なので、リアリティは舞台となる世界の世界観に合ったリアリティというのが必要になってくる。まぁ、プレイヤー自身が住む世界のリアリティが判断の基本になるんだけどね。
 とまぁ、とりあえずシナリオにはリアリティってのも必要だ。リアリティの感じないシナリオはプレイヤーは納得してくれないので注意しよう。

*1:クラシックD&Dの公式シナリオにはそんな設定も沢山あったりするけどね