「ブルーローズ・ネクサス」をやってみて

 去年のJGCでテスト・プレイ卓には入ったのだが、製品版になって遊ぶのは初。で、ゲームのノリ的には楽しいのだが、やはり遊んだ人達の話を聞いていた通りの問題点を理解する。ちなみに、こんな俺が聞いていた問題点は以下の通り。

戦闘ルールはもっと簡略していい
「ブルーローズ・ネクサス」は、元々「ガンドッグ」のサプリメントとして企画され、それが独立したルールブックになったという話を聞いた。なので、ルール部分は「ガンドッグ」と同じなのは仕方ないのだが、「ガンドッグ」は銃撃戦をやるゲームであり「ブルーローズ」は冒険活劇をやるゲームである。で、冒険活劇ってのは銃撃戦をやるのではなく、銃弾の間をかいくぐって逃げたりする方がそれっぽい。なので、戦闘ルールは「ガンドッグ」みたいに細かくする必要はない。むしろ、戦闘は全てターゲット・レンジで済ませてしまっていいくらい。
ルールブックが読みにくい
今回はフルスクラッチでキャラクターを作ったのだが、キャラの作り方のルール部分が非常に読みにくい。とりあえず、初期スキルの修得と経歴でのスキル修得とボーナススキルの修得は同じ所に書いて欲しいなぁと。別の場所に書かれると「ガンドッグ」を知らない人だと読み落とす可能性がある。今回は初めてやるゲームという事もあってキャラメに3時間くらいかかってしまったのだが、ルールブックを読みやすくすればキャラメの時間が半分くらいで済んだと思う。
精神汚染のルールがヤバイ
ルールブック83ページの「一時的な精神汚染」のルールを厳密に適用すると行動するごとにNPC化する可能性が高い。クイックスタートのサンプルキャラクターで、最初から精神汚染がある物のほとんどが行動の度にNPC化する可能性が高いのは良くない。


 戦闘に関してはシナリオの作り方、ルールブックに関してはサマリーの用意、精神汚染に関してはルールをあえて無視って事で対応はできるのだが、できればルールブックを作成する時点で調整して欲しかったなぁと。ゲームのコンセプト的には面白いTRPGなんだけどねぇ。