「バイオレンス」の次は「パラノイア」

 さて、それはそれとして「ニダーグッダへの核攻撃をポパナック船籍で行う作戦」が決行中。てなわけで、やはりその作戦用の新キャラを使うわけだ。そして、今回の作戦にかかわるPCは以下の通り。

ジークフリートドンメル
プレイヤーははまちゃん氏。46歳男性。元偵察局員。
グレス・カントリーマァム
プリヤーはジャック氏。46歳男性。その他出身*1
ヘルマン・ダイスラー
プレイヤーは虎魂氏。38歳男性。元偵察局事務部門副主任。


 この作戦はヨハン長官に呼び出されて

  1. ニダーグッダへの核攻撃を行う。
  2. ポパナックあたりがやった事にしろ。
  3. 作戦目的は「惑星内戦争」を起こす事。


という指令をPC達が受けたというところから始める。ちなみに、ヨハンは細かい所まで決めている余裕はないので、作戦の詳細決定はPC達に 丸投げ 任せている。ちなみに、予算はあるので金で解決できる事なら支援は惜しまない。
 で、色々と作戦についての案が出る。まず話し合いがされたのは、爆破目標はどこにするか。ニダーグッダの大将軍が頭に来てなりふり構わず戦争起こす攻撃目標を決めようってわけだ。で、「大将軍が可愛がっている自分の子供」とか「大将軍の寵愛を受けている女」とか「大将軍の故郷」とかだといいんじゃないかって話が出る。しかし、その条件に最適な目標がいるかってのが問題だ。それは純然たる運。で、2d6でレフリーが設定した目標値以上が出たらあるって事にする。


しかしここで「北斗の拳」モヒカンズ的デメリットが!


 「ヒャッハー!モヒカンズ」的な思考だと、「子供?また作ればいい」とか「女?替えはいっぱいいる」とか「故郷?どうでもいい」って発想になり得る。なので、目標値が高くなるわけだな。特に、大将軍は邪悪って設定がランダム表で決まっているわけだし。というわけで、運任せのダイスロール。結果は全滅。どうやら彼はそんな物には執着していなかった様だ。
 で、「大将軍の宮殿」を攻撃目標にしようって案も出た。しかし、

  • ニダーグッダは法律レベルが高くて諜報活動がしにくいため諜報部員を送っていない。なので、公式発表を分析するだけってのが現状。
  • 公式発表では執務を行っている宮殿はある。
  • その宮殿に大将軍が入っていくところも報道されている。
  • しかし、執務を行っている重要機関は地下シェルター内*2にあって宮殿を破壊されても全く影響がない可能性がある。
  • そもそも宮殿に入っていく大将軍は影武者の可能性があり、執務機関が公式発表の宮殿にあるとは限らない。
  • なので、宮殿を破壊しても冷静に対処される可能性は充分にあり得る。


というのが、マージシー軍諜報部の分析結果。冷静に対処されると付け入る隙がない可能性があるので攻撃目標としては今一つ。てなわけで、攻撃目標は「ニダーグッダの宇宙港」になった。宇宙港は経済的に重要な施設なので、ここを爆破するのが一番いいんじゃないかってね。
 しかし、問題は「明確にどこが攻撃したかという擬装」だったりする。偽装工作は時間がかかる物なのだが、ヨハンが来てから今回の宇宙船がジャンプアウトするまでゲーム内時間では3週間。宇宙船がジャンプ空間に入ると1週間出て来れないので、事前準備は実質2週間。前回「ジャンプアウトまであと2日」と前回レフリーだったジャック氏が言い切ったので作戦は決行済み。2週間か、時間が足りないね。
 という事で、「この作戦は無理じゃね?」という意見が濃厚に。でも、レフリー的には「前回のレフリーが決行済みって言っているので巻き戻さないよ」なんだよね。さあ、困れ。
 すると、「偽装工作が失敗したのは内部にスパイがいたためって事にすればいいんじゃね?」みたいな意見が出始める。おやぁ、「パラノイア*3」っぽくなってきたぞ。さっきは「トラベラー」で「バイオレンス」をやって、今度は「パラノイア」か。TRPGの可能性は無限大だね(笑)。で、


スケープゴート候補として目を付けられたのがグレス・カントリーマァム。


 まず、PC達がNPCを雇ったりして用意してそいつをスケープゴートにすると、PC達の責任になる。これはマズイ。ならばPCがスケープゴート。マージシー軍的には「パイロット技能を持っている人材は貴重」なので、パイロット技能持ちは除外したいところ。すると、パイロット技能を持っていないグレス・カントリーマァムが候補に挙がるわけなんだな。
 で、ジャック氏がトイレに行った時に残り2人が「ハンドガンは持っていていいよね」とか言ってくるし、ジャック氏はジャック氏で

ヨハン様

 自分、パイロットではないので捨て石にされるかも知れません。

                  グレス・カントリーマァム


ってメモをレフリーの俺にこっそり渡すし。ますますもって「パラノイア」のセッションみたいだな。
 そして作戦決行なのだが、作戦中止等の司令部からの緊急連絡方法はどうするかという意見が出てくる。そして、

  1. 商船に擬装した別の宇宙船が宇宙空間にビーコンを配置。
  2. ジャンプアウトした後にビーコンに電波を発射。
  3. ビーコンから返ってきた電波を受信。
  4. 暗号化された電波を解読すると符丁*4が分かる。


という事にした。チェッ、気付きやがったか。気付かずにニダーグッダ宇宙港付近に行ったりしたら

  1. 臨検される。
  2. 武装を調べられる。
  3. 核発覚。
  4. 投獄。
  5. 拷問で作戦がバレる。


って流れにしてやろうと思ってたんだけどなぁ。
 しかし、緊急連絡措置をとったので「作戦中止」の連絡を受ける。ヨハン的には別勢力の大規模爆破テロで戦争が起こらないならば、この作戦が無意味になる可能性が高いと考えて作戦中止するだろうからね。
 という事で、ニダーグッダではなく拠点であるコパイバルの宇宙港に向かう。コパイバルでも臨検はあるが、爆破テロの当事者であるニダーグッダほど厳しくはないだろう。武装船は超緊張状態のレイダインに来る船なら普通だろうし、詳しく調べないと核ミサイルかどうかなんて分からないだろうからスルー。という事で無事に帰還。
 ちなみに、作戦チーム解散後にヨハンはグレス・カントリーマァムを呼び出して渡されたメモについて詳細を聞く。そして、今回の作戦詳細を事後レポートとして作戦チーム全員に提出させる。それを見てヨハンは「ふぅん」と思ったわけだ。

*1:「海軍」や「偵察局員」等の経歴の中に「その他」という物がある

*2:レイダインはガラスの海の上に都市がある設定にしたのだが、都市を載せる基盤部分が数メールの薄さなはずがない。シェルターを作るくらいの厚みは充分にあるだろう

*3:http://www004.upp.so-net.ne.jp/babahide/library/paranoia.html

*4:「トラトラトラ」が「攻撃せよ」という意味になるみたいな物