ハンターズ・ムーン

 「世界一殺る気のあるゲームデザイナー」である齋藤高吉氏のデザインした新作TRPG「ハンターズ・ムーン*1」読了。おそらく次の休み辺りにGMやるのは可能だと思う。
 いや〜、しかしこの人は相変わらずプレイヤーの心を打ち砕くゲームを作りますなぁ。「墜落世界」しかり、「サヴェッジ・サイエンス」しかり。サイコロ・フィクションの第3弾?いや、むしろキルマーク・ゲームズ*2の第3弾と言った方がいいだろう。
 俺はTRPGのルールを読む時は、「世界観 → ルール → リプレイ」の順に読む事にしている。世界観が分からないとルールを読んでもPCをどう作るべきなのかが分からないし*3、ルールが分かってないとリプレイ読んでも細部まで理解できないからね。
 で、世界観部分はまだ「あぁ、JGCで言っていた妥協点なんだな」とは思ったのだが、ルールを読んで「何この殺意の高さ」と思った。敵モンスターであるモノビーストのルールとか見ると、遊んでないにもかかわらず勝てる気がしなくなる絶望を感じる*4。そして、システムを理解してリプレイを読む。


齋藤高吉氏らしいなぁ。


 あの容赦なさとマスタリングは非常に「らしい」。あの「プレイヤーの心を根本から折りに行く」姿勢はなかなか見れないよな。
 ちなみに、俺が死亡率の高いTRPGGMをやると「こいつ容赦の欠片もねぇ」と言われたりするが、俺はちゃんと容赦をしている。少なくとも「プレイヤーの心を折る」事はしないつもり*5。何故かというと、プレイヤーは心が折れていなければ再挑戦してくる。再挑戦してくれば何度でもキルマーク稼げるじゃん(笑)。
 ともあれ、「今日はPC殺したいなぁ」と思ったらこれを持っていけばいいかなぁと。「新作TRPGやろうぜ!」とか言えばコンベンションでも 犠牲者 プレイヤーは集まるし。
 そうそう、このゲームを遊ぼうと思うなら公式サイトにあるエラッタは反映しておいた方がいい。まぁ、重要なのは「回避判定」に関する項目で、他のエラッタは公式サイトにあるダンロード可能なシート類に反映されているのでそっちをプリントアウトすればいい。でも、「回避判定」のエラッタは超重要なので見ておくべきだ。

*1:http://www.bouken.jp/pd/hm/index.html

*2:齋藤高吉氏が作った個人レーベル。「墜落世界」と「サヴェッジ・サイエンス」がラインナップにあった

*3:ゆうやけこやけ」みたいなつもりでキャラ作ったら「バイオレンス」だったとかだとアレだしねぇ

*4:「モノビースト基本アビリティの「怪力」は結構エグイよな

*5:たまに全力を出したくなって、俺を良く知る面子を相手に猛威を振るったりもするけど