太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−

 映画館「新宿ピカデリー*1」は映画を観たらポイントが付き、6ポイントで1回無料で観られる。このサービスが3月から8ポイント必要になるって事なので、貯まったポイントを使って映画を観る。観た映画は「太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−*2」。大戦時にアメリカがサイパン島を制圧した後、民間人を連れてゲリラ戦をした兵士達を率いた大尉の話。
 感想は「なんか物足りない」かな。タイトルの「太平洋の奇跡」って言うのも、アメリカ軍が来る前に日本軍がサイパン島にいたわけだからある程度の地の利はあるわけだ。なので、地の利を生かして戦うのはゲリラ戦の基本であって奇跡って言うのは大げさだとは思うんだよね。まぁ、1年半も本国からの支援なしでゲリラ戦続けたり、多くの民間人を連れてアメリカ軍の捜索から身を隠すってのは確かに凄いけどね。でも、劇中で描かれるゲリラ戦シーンが「まぁ、うん、そうするよね」って感じの物ばかりなので、その辺のシーンに関しては凄さを感じない。あと、あれだけゲリラ戦で抗戦していたのに降伏を受け入れるところの葛藤の描かれ方が薄い。なので、物足りない感じがするんだよね。もっと主人公の感情の変遷にスポットを当てて欲しいなぁと思う。
 という事で、今一つ感が拭えない作品だったな。撮影に関しては役者は頑張っていたという話を聞くので、役者の頑張りに見合う内容にして欲しかったものだ。