やっぱり巡視艦ですよ

 今日は「トラベラー」の公式キャンペーン・シナリオ「黄昏の峰へ」の続きをやる日だ。そして、前回全滅した「マスタード商会」の情報を得て「黄昏の峰を探すというロマン」に取り憑かれた「マウントブック商会」の面々は以下の通り。

ピーター・オウルウッド
プレイヤーははまちゃん氏。46歳男性。星域海軍退役中佐。医学技能レベル5とコンピュータ技能レベル3が光る。帝国の男爵でもある。
ポール・マクドナルド
プレイヤーはジャック氏。26歳男性。星域海軍退役上等兵。エンジニアリング技能レベル3という船に欠かせない人。
フィフティシックス・フォン・マウントブック
プレイヤーは俺。46歳男性。帝国海軍退役大将。パイロット技能レベル5、管理技能レベル3、贈賄技能レベル6という超人。帝国の侯爵でもある。マウントブック商会の社長。


 さて、リジャイナで「黄昏の峰」についての情報を得たマウントブック商会は、惑星リジャイナからジェンゲ、ダイナムダイナムン、レックという星々を交易しながら通過して惑星カーカに辿り着いた。
 惑星カーカで警官に出会ったのだが、反応表で「即時攻撃」と出たためにいきなり発砲された上で逮捕される。なんでも、この星で交易品として購入した銅が鉱山組合からの違法に流出した物である疑いがかかっているらしい。で、当番弁護士に色々聞くと

  • ここの警察は鉱山組合の息がかかっている。
  • 釈放されるにしても、交易品は証拠品として押収されてしまうだろう。


という話だった。交易品は俺達のカネで買って転売して儲けようっていう品物だ。つまり、それを押収されてしまうと大損する。まぁ、カネにはまだ余裕があるので押収されても会社経営は続けられるのだが、やはり大損なんてしたくない。と言う事で


贈賄技能レベル6の出番ですね!


 取り調べで「我々は善意の第三者だ。勿論、横流しをいているブローカーを逮捕するための協力はする」という事を話した上で「これはお近付きの印に」と言って賄賂を送る。そして、フィフティシックス・フォン・マウントブックのレベル6という強烈な贈賄技能のおかげで簡単に成功。


取調官「なるほど。あなた方の購入した銅は我々の探している物とは全く違う事は明かですな」


って感じで釈放され、交易品も押収されずに済んだ。いや〜、やっぱり贈賄技能は大切ですなぁ。
 次に寄った惑星エキストでは、酒場で海兵隊達に遭遇した。彼等は「よう、貿易商人の人達なのかな?」と陽気に話しかけて来て、半ば強引に一緒の席で飲み始める。
 で、飲んでいる途中で海兵隊の隊員の一人が隣の海兵隊にヒソヒソと耳打ちをする。そして、その耳打ちが伝言ゲームの様にフィフティシックス・フォン・マウントブックと肩を組んで陽気に飲んでいる隊長に伝わる。すると、その隊長の顔が見る見る青ざめる。


隊長「つかぬ事をお伺いしますが、あなたはもしかしてフィフティシックス・フォン・マウントブック閣下であらせられますか?」
マウントブック「ん?まぁ、そうだが」
海兵隊員達「失礼いたしました!!!」(全員直立敬礼)


 いや〜、地位があるって面白いなぁ。
 とりあえず「楽にしたまえ、我々は今は一介の商人だよ」とか言って海兵隊掌握。海兵隊の方から「この星に滞在されている間は我々が護衛いたします」と言ってくる。うん、これで面倒な奴等も寄って来るまい。
 その後、エキストからジャイルドンとポルズロを経てライラナーへ。ライラナーは星域首都で海軍基地がある。という事で、海軍基地のトップである提督に挨拶に行く*1。何故そんな事をするかというと、軍用品である燃料精製装置を軍放出品という名目で売って貰うためだ。
 燃料精製装置は低純度燃料を精製して高純度燃料にする機械だ。低純度燃料はほとんどの宇宙港で入手できるし高純度燃料よりも安いが、ミス・ジャンプする可能性がある。ミス・ジャンプすると前回までの俺達のキャラだったマスタード商会の様に何もない空間で酸欠死を待つハメになる可能性が出てくる。しかし、高純度燃料はミス・ジャンプは起こらない。つまり、低純度燃料を買ったのに高純度燃料を買えた様になる魔法の装置なわけですよ。という事で、


またまた贈賄技能レベル6発動!


 燃料精製装置はほとんどの軍用艦に搭載されているのでそれを譲って貰う。ちなみに、ライラナーはテックレベルが高いから一番コンパクトな燃料精製装置が手に入ったりするんだな。よし、これで旅の安全度が上がったぞ!
 さて、現在はライラナーとその隣のポルズロがあるという場所だ。ライラナーとポルズロはどちらもテックレベルが高いので装備品等は良い物が手に入る。その上、人口も多いので良い交易品が手に入りやすい。しかも、海賊が出ないので交易をするには非常に安全な場所である。という事で、この2つの星を往復して金を貯める事にする。というのも、船のジャンプドライブを修理してジャンプ距離を伸ばしたいからだ。しかし、そこでこんな話が持ち上がる。


「どうせならT型巡視艦に乗り換えない?」


 T型巡視艦は遠くまでジャンプする事ができる上に武装をしている。基本的に海賊の乗る宇宙船はT型巡視艦1隻なので、海賊に襲われる事もまずなくなる*2。という事で、旅が非常に楽で安全になるわけだ。
 勿論、T型巡視艦は高い。しかし、フィフティシックス・フォン・マウントブックの贈賄技能レベル6は交易の時にも使えるので、腕のいいブローカーを通せば2d6の出目が5以上なら基準価格の4倍で交易品を売却する事ができる。なので、ライラナーとポルズロの間を往復してカネを貯めてT型巡視艦に乗り換えるのは結構現実的な話になるわけだ。という事でライラナーとポルズロの間を行ったり来たりして金を稼ぐ。そして、


4往復半しただけで所持金がMCr.124*3になりました!


 T型巡視艦の頭金を払った上で5年分のローンは払える金をプールできたわけだ。贈賄技能レベル6、スゲー!
 さて、現在いる星はポルズロ。ここで今まで乗っていた宇宙船を売却したい。もっとも、この船は老朽艦中の老朽艦なので、普通に売ったら屑鉄程度の値段にしかならない。という事で、パトロンを見付けるルールを流用して宇宙船を買ってくれる人物を探す。すると、ポルズロでフィフティシックス・フォン・マウントブックの元同僚が知事をやっているという事を知る。なので会いに行く。
 手みやげという賄賂を手にしながら「貿易商人がどれだけ儲かるか」を語る*4。その上で贈賄技能を使ってみると、彼の知人がその宇宙船に興味を持つだろうという話をして貰う。なので、その人物を紹介して貰うわけだ。
 宇宙船に興味を持つ人物は「その船を見せて欲しい」と言って中古宇宙船取扱業者を連れてやってくる。どうやら、俺達が提示した価格が妥当かどうか業者に査定をして貰おうって訳だ。なるほど、そうですか。


ならば贈賄技能の出番ですね!


 中古宇宙船取扱業者に「T型巡視艦を探しているので扱っていたら買いたい」という美味しい話を持ちかけた上で贈賄技能を使用。その結果、俺達が提示した「相場の倍くらいの値段」になる様に査定をして貰った。いや〜、やっぱり持つべきはレベルの高い贈賄技能だねぇ。
 てなわけで、今までの宇宙船を売り払った上でT型巡視艦をゲット!新しい船を動かすために最低限必要な人材を雇って「黄昏の峰を探す」というロマンの旅に出発だ!

*1:フィフティシックス・フォン・マウントブックは帝国の侯爵であり、帝国海軍の退役大将でもある。それなら会うのは割と簡単にできるよね

*2:同等の力を持った船を襲うくらいなら武装していない船を襲うよな、普通

*3:「124メガクレジット」と読む。MCr.はCr.の100万倍を表す単位ね

*4:勿論、その儲かり方はフィフティシックス・フォン・マウントブックの高い贈賄技能の賜なのだが、それは当然伏せておく