では、本題に

 という事で、今日の本題である夏コミ用のテスト・プレイ。何をやったかというと、俺が作ったTRPGジャイアント・トルーパーズ」のサプリメント用のデータ検証。
 このBlogを初めて読んで「何それ?」って人もいると思うのでこのゲームがどんな物かを一応説明しておくと、去年あった「第1回サイコロ・フィクション・コンテスト」というTRPGのコンテストで入賞を取ったリアルロボット・シミュレーションバトルTRPG。まぁ、やっている事を一言で表せば「サイコロ・フィクションで遊ぶバトルテック」かな。ゲーム自体は「ロボットを設計してスクウェア・マップでバトル」ってだけのゲーム。TRPGなのかと聞かれると非常に微妙な気もするが、GMが敵軍すべてを管理してプレイヤー達の部隊と戦うのでTRPGと言っていいんじゃね?シミュレーション・ゲームみたいなTRPGなんて20年以上前にツクダから色々出てたよ。
 でまぁ、「ロール&ロール*1」に載ったコンテストの発表記事に「入賞作も製品化していきたいとは思っている」的な事は書かれていたが、具体的な話なんて出てないから製品化なんていつになるか分からないし、コンテストの発表記事を読んだ人は「どんな感じの物だと入賞できるのか」とか、単純に「入賞作品を遊んでみたい」とか思う人もいるだろうと考えて去年の冬コミで50部だけ配本した。
 とまぁ、そんなゲームです。
 で、今年の夏コミに当選するかどうかはまだ分からないが、それはそれとして受かった時の事を考えてそろそろ夏コミのネタを用意したいなぁと思い、だったら「基本ルールだから」という理由であえてオミットした部分をサプリで出したいなぁと思ったわけだ。
 という事で、サプリ用のデータ検証用のセッション。あわじひめじ氏がシナリオを用意してきてくれたので「戦闘以外の部分はあわじひめじ氏がGM、戦闘部分のみ俺がGM」というスタイルでセッションをする。そして、アメリカ軍で試作機なんかのテスト・パイロットをさせられているクールイーター小隊*2は以下の通り。

ジョージ・オブライエン少佐
プレイヤーはRion氏。41歳男性。隊長。搭乗機体は重量級多脚型。近接戦をやるために相手を掴んで回避にペナルティを与える「グラップラー」という新装備を複数持つ機体に乗る。
ナターシャ中尉
プレイヤーはジャック氏。14歳女性。搭乗機体は軽量級多脚型。新データ「強化兵」の少女。要するに薬物投与や人体改造とかで凄いパイロットを作ろうって計画の被験者、というか犠牲者。
ジェニー・スミス中尉
プレイヤーはあわじひめじ氏と俺。24歳女性。搭乗機体は中量級人型。新データは使用していないが、ロマン武器である「パイルバンカー」を両腕に装備した機体の実用性を検証したくて作ってみた機体に乗る。


 今回は「新たな制式採用機体の性能テストをやるための模擬戦に参加するように命令が下る。しかし、上層部の権力争いとかによって単なる模擬戦だったはずが」って話。おぉ、ちゃんとTRPGのシナリオだよ。俺はこのゲームに関しては「ロボット設計して戦えればストーリーなんてどうでもいいじゃん」と考えていたんだが、ちゃんと普通のセッションぽいシナリオも作れるのね。ん?そうそう、このゲームはTRPGですよ、TRPG。普通のTRPGセッションぽい?当然じゃないですか。
 でまぁ、戦闘では基本的なデータは全て同じ機体にして、普通の機体、強化兵の乗った機体、粗悪な機体*3の3種類がどのくらいの差が出るのかを見てみた。結果はPC側の勝利。データ検証としても修正部分が見えたので良かった。
 という事で、データ検証用のセッション終了。追加データを全て検証したわけではないが、実際に動かしてみて分かった事もいろいろあったので実りあるセッションだった。なにより「このゲームでも普通のシナリオ組める」ってのが一番の収穫かな。

*1:http://r-r.arclight.co.jp/

*2:「冷や飯喰らい」を直訳的にしたらこうなった。ちなみに、家に帰って調べてみたら英語で「冷や飯喰らい」は複数形で"hangers‐on"と言う事が判明

*3:「粗悪な機体」というのもサプリ用の新ルール