佐渡狐

 さて、解説終わって演目。まずは大蔵流の「佐渡狐」。これは「佐渡の国のお百姓と越後の国のお百姓が街道で出会い、お互いに年貢を納めに行くので同行する事になる。そして互いにお国自慢をし始めるうちに、佐渡に狐がいるかいないかという言い争いになる。そこで、奏者*1に判定を仰ぐ事にして」という話。
 この話は「佐渡に狐がいるって事にして欲しい」と佐渡のお百姓が奏者に袖の下を渡すのだが、そこから始まるやりとりが滑稽で面白い。
 今回の奏者は人間国宝茂山千作氏がやっているのだが、やっぱりこの人凄いなぁ。今年90歳になるのに張りのある声で見事に演じている。90歳になるのに現役ってのは凄いなぁ。

*1:取り次ぎの役人